長さ50cmの大根2020年12月02日 20:35

 雑草畑に長さ50cm のでかい大根が生えた。写真の矢印のところにある。耕作放棄地ではないが、殆ど雑草が占有している。



雑草畑のいきさつ

 50年ぐらい前は水田で、その後畑にして家庭菜園となっていた。主たる管理者が他界して17年、その数年前から耕作ができずに自然農法もどきを試していた。今年で20数年になる。自然農法については、福岡正信翁の本で知った。自然、無農薬、無耕起のキーワードがライフスタイルに刺さった。いざ実践となると、自然とは言え定期的な草刈りは欠かせない。さもないと畑は草原から林となり森林になる。今のところ草原になりかかっている。写真の矢印の左奥に細い椋木が見える。上だけ切っても根は枯れず、切株はまた芽吹く。畑の樹木は厄介である。



実生大根ができるまで

 さて、大根である。20年前は青首大根が主流でどこの家もこれを作っていた。春になると大根はとう立ちし、花を咲かせる。受粉は蝶などの虫が行い、種ができる。しっかり実が入るまで畑において、次年用の種をとる。昔は種は滅多に買わなかった。これを自然に任せると、大根のとう立ちは結構背が高いうえに、夏草が勢いを増し、高温と草の量で刈り払いがかなりきつくなる。大根はナタネと違って、種は自然には弾けない。草刈りが種まきを兼ねる。秋になるとアチコチで大根が芽生える。手は入れずに放置しているので、ろくな大根ができない。ところが、今回たまたま大きそうなものを見つけた。この大根、引っ張ったが、びくともしない。耕してないので地は硬い。折れたら悔しいので、スコップを脇にさして土を緩めて抜いた。メジャーを当てたら50センチで立派だ。



大根は進化するか?

 無耕起の畑で実生の大根がここまで大きいのは珍しい。メンデルの遺伝の法則に従い、世代交代で大きくなる種にならないかとの思いで、とう立ちさせる大根は大きめを選んでいる。だが生える大根は土が良くないのか、小さめである。ただ、よく観察すると、葉っぱがやたら大きい大根ができる場所があったりして、そこの環境に適応できたものが遺伝子も受け継いでよく育つようだ。ダーウィンの自然淘汰説のとおり、雑草畑の中で植物のバトルが繰り返されている。自然任せの世代交代で目に見える進化はないように思う。いや、たやすく進化したら困ったことになるのでこれで良いのだ。

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