みんな中国製2022年02月08日 13:42

 みんな中国製


 家のレトロなサンヨーのトースターが弱ってきた。一つ買い換えるかと思い、以前、話題になっていたバルミューダをネットで買った。2.2万円でトースターにしては高い。Made in china であった。




 ものは悪くはない。設計者はパンのトーストに力を注いだ。結果、操作が煩わしい。せっかくなので、メーカーおすすめの設定で使っているが、家人はそんなことはしない、ただ焼くだけで使っている。今のところ機嫌よく動いている。

 一方、時期を同じくして自坊のトースターのタイマーが壊れた。三菱電機製で20年強使った。うーん、パワーはあるので使えるが、タイマーが効かない。一人暮らしの高齢者には危険極まりない。火事になりかねない。と言うことで、パナソニックのものを買った。外観は、上のものとよく似ているが値段は1/3で、7千円ちょっと。中国製である。



 中国製か。最近ネットで購入したもを調べてみた。中国製がほとんどである。

⑴ セイコーキッチンクロック(¥1,628)⑵ キッチンワイヤーラック(¥4,480)

⑶ ストーブファン(¥2,799)

 ファンは良く回るが、広い部屋で何の効果も感じられない、電池要らずのおもちゃとして完璧。手前は付属品でサーモスタットの温度計。仏道に専念するのにおもちゃは要らんやろ。いや、効果を期待して買いました。


⑷ ミズノスイムスパッツ(¥3,230)⑸ アリーナ スイムキャップ(韓国製¥1,470)、

⑹ タイムモア 手動コーヒーミル(¥7,200)

 これまで、2,3千円のセラミックの臼タイプを使っていた。豆を潰す感じで挽ける。一方、これは鋭い刃物で切る感じで挽ける。細粉が少ない。なかなか優れものだ。


 これらのものはストーブファンを除いて、ブランドものなので品質は悪くないようだ。いずれもよく働いている。2年ほど前に買った中国製のソーラーセンサーライトには酷い目にあったが、リチウム電池を入れ替えて今も動いている。

 今のところ、ホームセンターに並んでいるもので、Made in japan は滅多に見ない。家電の殆どが外国生産になって久しいが、たかが家電で済まなくなってきているように思う。DX,IOTにからんでモノの進化は止まない。北京オリンピックの給食ロボットを笑ってはいられない。中国のモノ作りの力は日に日に強くなっているようだ。

 実質現場を持って汗をかいているものが、勝者になるのは歴史が物語っている。かつての日本が然りである。同時に平家物語も然り。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす・・・」世の道理である。

 といって収まっている場合かな。だからどうするの? 国もやっぱり筋トレやろ。コロナのせいか、基礎体力に力強さが見られない。杞憂に終わればよいが、ホームセンターで買い物をするたびに気になる。

 我ら高齢者は「吾唯知足」で、閑かに今を生き切るのみか。この言葉も中国製や。いや、国産で「和をもって尊し貴しとなす」がある。まあ、年の功か、迷った時には必ず治まる言葉が浮かんでくる。ひたすらお経もいいけどね。それも中国製ですよ。だからつまらん事に拘らんと、地球とか宇宙とか真理に気を馳るんや。

 ふーん、どこの誰が作ろうがええもんはええんや。だから世界中に広まる。動物は生まれた時から模倣の繰り返しで大きくなる。モノづくりも模倣から始まる。そのうち本物をしのぐようになる。成長のための肥やしの一つが技術ではないか。想いは尽きないのでそろそろ止めよう。

  

 昔、技術屋として生意気だった頃、札幌水道OBの岡本さんから「科学の終焉」ジョン・ホーガン著を読んだかと問われたことがある。翻訳もので読みにくい。斜め読みしただけで棚で眠っている。あれから25年たった。今、読み返すと発見があるかもしれない。490ページは老眼にこたえるが、挑戦してみるか。




コメント

_ (未記入) ― 2022年02月10日 16:10

 我が家でもあちこちに「made in china」が目につく。性能が日本製と同等のもは価格が高く 安価なものは粗悪品が多い様に感じる。特にメーカーが判然としない商品は危ない。
 中国の状況は知らないので言える立場でもないが 工業製品の品質管理や保証制度が JISのある日本の様に管理されていいのではないのでしょうか。加えて国民性にも違いがあって 日本では古くから「勿体ない」「物を大切に」「節約」などの習慣が工業製品の製造に影響 標準化が進んでおり 中には過剰品質といわれる製品もある様だ。
 何れにしても日本経済が中国に依存している面もあり 中国の権威主義との対立
ばかりでは成り立たない現状は理解するが 一方中国とどう付き合うか色々考えなければならないことも事実だろう。日本経済にとっては難しい舵取りが迫られている。
 ちょっと固くなりすぎたか? ご勘弁願いたい。
 蛇足になりますが 聖徳太子17条憲法「以和為貴」で『尊し』は『貴し』です。

_ アージ幸太郎 ― 2022年02月10日 17:00

未記入さん
17条憲法の誤字のご指摘ありがとうございます。訂正します。

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