三沢厚彦 ANIMALS ― 2021年01月06日 13:03
ブログ 三沢厚彦 Animals
木彫に興味がある。ハルカス美術館で三沢厚彦の展覧会が開催されていたので行ってきた。場所はハルカス美術館。テーマはアニマルズで、等身大で大きい。

顔はひょうきんで親しみが湧く。目つきは逆八型でやや鋭い。彫りは丸みに沿って円周方向に彫ってある。

作者は図鑑で大きさの確認はするが、動物園などで実物は観察しないそうだ。先入観が表現の邪魔をするようだ。

スケッチしてみたらこんな具合だ。真似たがこれは既に三沢のそれではない。やっぱり実物のほうが迫力があるなあ。

空想上の動物には力が入っている。ボーと見てたら気付かないが、背中に鳥みたいな人が乗っていた。子供には見えない高さだ。どんな意図なのかつい考えてしまう。

別の空想上の動物には、背中にヒョウのような顔が乗っていた。これは後ろに回れば子供でも見える。子供は違和感なく見えるのだろうなと思うと羨ましい。

写真は撮れなかったがが、真似できそうな小さな作品もあった。一度チャレンジしようと思う。
岩崎ちひろの絵に学ぶ ― 2020年12月16日 21:09
岩崎ちひろの描く子供達はみな似ている。子供の絵を見た時、ちひろが描いたものは直ぐわかる。目の描き方が独特なのだ。昔、ちひろ展に行ってじっと観察した。そこで目、特に瞳がよく似ている事に気づいた。

ちひろ冬の画集より「ちら ちら こゆき」
瞳と2本線の瞼
瞳を挟む瞼が2本の並行線である。瞳はほぼ塗りつぶしで眉は無い。眉間はやや広め。瞳だけを描き他のパーツは省くか、描いてもタッチは軽い。どうしても人はまず目をみる。他が描かれてない分、目が強調され無の表情がよく伝わる。

「黄色い帽子の少女」
瞳の大きさは、生まれた時から10ミリちょいで、大きくなっても変わらないらしい。瞳は情報の入口で成長するのに重要だ。最初から大きく開けておかねばならない。だから子供の顔は、瞳が一人前で他のパーツは小さい。目としては瞳、黒目だけに見える。このバランスが子供に共通している。
絵には、子供をこよなく愛でていたことが良く出ている。子供の目や仕草の描写は鋭い。本人が子供になりきって、無邪気に遊んでいる。ただ、眼差しは何か言いたげである。
ちょっと遊ぶ
ちひろが描く子供の目を真似て線画を描いた。目と口で喜怒哀楽が出る。瞼線の傾きと口の曲がりがポイントだ。半端に他のパーツを描きいれて、子供特有のバランスを崩すと、年が分からなくなる。

アプリはTayasui Sketches (iPad Pro)
「目は口ほどに物を言う」「目は心の窓」と言うが、情報の取り入れ口だけではなく、感情の発信口でもある。ケモノ?と出くわした時、目を合わせてから外らしたら、負けの合図になる。目は強力な意思疎通の器官であり源である。人は目をみて対象の思いを推し量る。動物にはもちろん虫にでも目を見て感情移入する。顔を描くなら、目を掴め、うまくいったら傑作間違いなし。考え過ぎか。
ちひろ画風にチャレンジ
子供の描き方、目は黒丸と2本線、眉は描かない。眉間は広め、狭いとお猿さんに近づく。2歳の少女をスケッチした。さてこの子の目は何を言う?
「少女Y 」 F4 鉛筆、水彩, 2018
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