悩みと傾聴(まとまらない雑念)2022年04月21日 17:04

 悩みと傾聴(まとまらない雑念)


 コミュニケーションが下手である。自分の思いや感情を素直に表に出せないし、相手の悩みを聴くのも苦手である。だがこの歳になるとそうも言ってられない。親の介護や、持病や何かで、悩みは尽きない。悪気はないのだが、家の中で普通に衝突する。生きている限り苦は無くならないが、少しでも軽くならないものかと思う。

 悩みの解決は、相手の話を聴くことから始まるとどこかで聞いた。傾聴することである。例によってウェブで調べてみた。ロジャーズの3原則と言うのが見つかった。

 1 . 相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。

 2.  相手の話を否定せず、そうなった背景に肯定的な関心を持つ。

 3 . 話が分かりにくい時は、真摯な態度で確認する。

 カウンセリングの大家が提唱する3要素だ。これは、先入観なしに、ひたすら相手の悩みの本質を引っ張り出して、本人に認識してもらうことのように思う。問題は、身近な相手に客観的な態度を取り続けられるかどうかである。なかなか難しい。

 テレビで、心理学者の加藤諦三さんの対談を聞いた。悩みの解決に、論理性と合理性は敵だという。これらは自己防衛であって、悩みの本質から逃げようとして言い訳しているのだと言う。悩んでいる人の主張は無意識のうちにこの自己防衛となっている。傾聴とはこれを聴きながら、悩みの本質を炙り出すことのようだ。本人が難関を突破する手助けをすることである。どこまで行っても主体は本人なのだ。決してこちらの論理あふれる主張をしてはいけない。これは攻撃になる。

 苦しみから逃げないことのみが幸福をもたらすそうだ。図書館で先生の本を借りた。タイトルは「人生を後悔することになる人・ならない人」である。意気込んで読み出したものの単語が難しい。理解できず、消化不良である。何度も出てくる教えは、苦から逃げずに正面から立ち向かうのが、人が成長する唯一の道であると言うことである。苦に耐えるには本人が成長しなければならない。この説は、言い方が違うだけで、仏の教えも同じだと思う。自己鍛錬に収束する。話が回りだした。またの機会にしよう。

 と言うことで、時々苦の沼でもがくオッサンであります。


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://aaji.asablo.jp/blog/2022/04/21/9483778/tb