雨樋の詰まり2025年04月21日 18:02

 雨樋の詰まり


 樹木にかこまれた建物は何かと問題がでてくる。雨樋の詰まりがその典型である。落ち葉が詰まるのである。もちろん詰まることは分かっているので、大きなサイズの樋にしてあるし、網状のカバーもつけた。これで落ち葉は入らないが花の額やら小さな木の実が網目を通過するのである。

 病気になってからは雨の日に来ることがないので気づかなかったが、この前たまたまの雨で発見した。倉庫の雨樋が上の枡からあふれている。下の排水口は泥で詰まっている。細い木の枝で泥をかき出したが水は出てこない。道具もないのでこの日は何もできなかった。

 パイプを掃除する道具がいる。90度の曲がりを通す必要があるので、柔軟で腰があるワイヤーがいる。色々調べてバネ状のワイヤーを買った。長さは5メーターである。2千円ぐらいしたかな。


 晴れた日、下から入れてみたがうまく入らない。樋の径が100ミリぐらいあるので、詰まった泥塊に当たってUターンしてしまう。では上から入れたらどうかというので下屋の上に登った。

 なんと半円の樋は泥で一杯で網から草が生えてプランターの様である。網をはずして泥をかき出した。何年もの間、見てもいないし掃除もしていない。木の実なんどは重たいので流れずにたまっていくのだ。更に腐りにくく、細かい腐植土のようになっている。ただ、縦樋の上の方までは詰まっていなかったので助かった。

 さて、例のバネワイヤーを上から突っ込んでみた。うーんどうも途中でつっかえているようで、うまく入らない。樋に水を流して掻き回すも何ともならない。下から染み出してはいるようだが、泥は出ない。


 グニャグニャになるワイヤーではどうにもならない。少し長めの太い針金が良いかもと、番線を思いついた。足場を組むのによく使う。太さ3ミリぐらいの針金、樋の曲がりは通過できそうである。下から突っ込んでグリグリやった。何と少し水みちができた後、栓が抜けたように音を立てて泥塊がでてきた。


 縦樋の詰まりの原因は、単純な話である。樋の出口は細いU字溝につながっている。その先は地面にガラをつめたくぼみである。この簡易排水溝にたまった泥が樋の排出口の栓になったのである。水はしみ込んで引くが行き場のない泥はどんどん樋にたまっていった様である。

 樋を詰まらせた樹木は椋の大木でこの倉庫のうえをおおっていた。夏場でもお陰で倉庫は暑くならず、役立っていたのだが、道路にはみ出していたので去年切った。置き土産たっぷり、株はまだ生きているので毎年出てきたひこばえを切らないといけない。建物のそばに木を植えて放っておいたらろくなことはない。こまめな管理は必須である。

 今回は実質的に倉庫に被害はなかったが、木造の家に近接する樹木はみんな切ることにしよう。いずれ面倒を見られなくなる。今年の秋には始末したい。体力がいる。片手でチェーンソーを上げられるように筋トレを始めるかなぁ。それともプロに頼むか体力の回復にかかっている。悩ましいかぎり。

 やっぱり やれやれ・・です。

                幸太郎 九拜