車の運転 ― 2026年03月31日 18:01
車の運転
後期高齢者に突入した。運転免許証の更新は無事終えた。多少抗がん剤の副作用があっても車を運転して外出すれば気分転換になるので重宝する。
それに通院や自坊への移動に欠かせない。今、困っているわけではないが、自己の老化と事故のリスク、車の進化の関係で安全にあと何年運転できるかが悩ましいのである。今の状態ならあと5年ぐらいかなと思う。これには安全性の高い車がいる。今の車は5年前のメーカーの最新のものなのでそこそこ良いので、もうしばらく乗れると思うのだが。
車は安全面や燃費、AI など進化は早い。革新的ではないにしろ、やはり5年も経つと新しいのが気になる。それに下取りなどを考えると、買い替えにちょうど良いタイミングだと思う。
7年前の池袋のI氏(87才)の暴走事故は忘れられない。当時の安全基準では新車に乗っていても防げなかったかもしれないが、いつ何時我が事になるやもしれんと思うとゾッとする。老化対策は難しいが、車の安全機能はカネで買える。運転する限り安全面への投資を惜しんではいけない。ということで買い替えることにした。
年取るにつれいろいろ買い替えのニーズは絶えない。家電や衣服など我慢できなくもないが、短い予寿命を快適に過ごしたいので、ついつい易きに流れる。
こんな安易なことで良いのだろうか。長生きすれば介護や何やかやで金がかかる。備えは十分だろうか。不安材料は尽きない。若いころは悠々自適な老後を夢見ていたが、何のことはない癌で木っ端微塵、加齢による老化も現実のものとなって考えの甘さを実感する。先を考えると気が滅入る。
諸々の不安は増す一方である。手遅れになる前に思考回路を改善しておきたい。それには今できることに如何に集中できるかだと思う。習慣化するのに時間がかかる。かたく考えずに軽く意識するぐらいで良いのかもしれない。
マンネリ化しやすい日常にちょっとしたイベントもいる。今回はタイミングよく新車が使えるではないか。せっかく買い替えたのだ。ツーリングを計画するか。絵を描くのと同じで構想時点で既に楽しい時間がはじまる。こう考えてみると車の買い替えは健康維持にかなり貢献できるではないか。
いやー、相変わらず理屈が多いな。そこまでこじつけんでも、誰も無駄な買い物やというてない。要は新型車に買い替えるだけやないかい。そんな大袈裟なことか・・・やれやれ
幸太郎 九拜
点滴続く ― 2026年01月19日 17:06
点滴続く
世間では年が改まったが自分のうちでは何ら変化はない。これはありがたいことなんだと思おうとするものの、そうはいかない。次第に抗がん剤の副作用の締めつけがきつく感じられ、不安感が高まるのだ。
やたらガンで亡くなったとの報道や知らせが気になる。他人事ではない。この前も、ジムの風呂で、Uさん最近見かけないけどどうしたのかなと言ってたら、亡くなったとのこと。60過ぎ、自分より元気そうで運動もしていたのに。糖尿と思ってたら、肺ガンだったとのこと。朝会わなくなって、1、2か月である。人によって違うというが、どうしても自分と比べてしまう。
もう一人最近見かけない人がいる。朝の一番風呂でよく会った。自分の肝臓にはガンの卵がいると言っていた。体格はやや肥満だが肌の色つやは良い。浴槽、サウナ、水風呂と元気よくはいってた。この人も60過ぎでまだ働いていると言っていた。どうしているのかわからない。近所だが会うことはない。
こんなことに思いめぐらせて、あっという間に午前の時間がたつ。ほとんど午前中はジムの風呂ゆきがやっとで何ともむなしい。抗がん剤をやめたら、ガンは大きくなるというし、このまま続けてもしんどい生活があるだけなのだ。
ドクターは治療をやめる人もいるという。だが自分にはまだその覚悟ができない。副作用に付き合いながら自然に選択肢がなくなるのを待とうと思う。
今週は点滴の週なので、またしばらくダウンする。やれやれである。
パクリタキセル点滴1コース終了 ― 2025年12月18日 17:37
パクリタキセル点滴1コース終了
パクリタキセル化学療法を9月に始めて2か月半6回の1コースを終えた。CTの結果、ガンが転移した腎臓の大きさは化学療法前と変わりはない。今のところ抑制効果があるとの判断で、2コース目を始めた。
副作用がきついのでやめたいが、他臓器への転移の可能性もあるのでこの薬を試す他選択肢はない。副作用がきついので隔週ペースで点滴している。結果、3か月弱副作用に悩まされる。その内この薬も効かなくなるらしい。あとは自己の免疫力に期待する他ない。
年末になると訃報の知らせが届く。年々多くなるような気がする。自分より一回り弱年上の先輩が多いが頻繁に酒席でご一緒させて頂いたので何とも寂しい。
何でもできるときに楽しんでおかないと、年を重ねるにつれまたの機会はほとんど来ないことを実感する。
副作用でQOL(生活の質)が落ちた毎日はつらくむなしい。これが闘病老化の実体なのかも知れないが、そんなに長くはない時間を無駄に過ごしている気がして焦るのである。
これではいかん、いやこれで良いのだ。焦りもその内消える。お気に入りの音楽聴きながら寝たら良い。ロックかジャズがいいなあ。いや河島英五、ハッピーエンド、ソウルはどうや。
目が醒めるのも良し・・・何でもありや・・・自然体で行こう・・・
幸太郎 九拜
身体は弱っても腹は立つ ― 2025年12月01日 16:52
身体は弱っても腹は立つ
抗がん剤パクリタキセルを点滴投与しはじめて2ヶ月半になった。副作用がきつく、週に一回のペースにはとても身体がもたないので休みながらである。これまでの療法とはレベルが違う。これが抗がん剤の副作用ですよと看護師さんは言う。個人差はあるとはいえこの薬はきついらしい。
きつい副作用に耐えても効くのは2、3割らしいのでそれを考えると、一気に精神的にきつくなる。心身ともにガタガタで何ともしんどい日々である。身体は正直で副作用がきつい間はいくら気力をふりしぼっても何とも動けないが、点滴後10日ぐらいたつと少し楽になって倦怠感が引いていくのを実感できる。
禅は今を生き切れとおしえるがその実現は病気ではとてもできないと思う。どうしても先のことをあれこれ考えてしまうのである。
全てを自然にまかせる。脳は休めて体の欲するままに食べて寝るに徹するのが良いのだが。そんなことを意識せずともそうなっているようにも思うが、時々脳がはたらきあせってしまうのである。
こんな状況でできることは、只々、断念して身の回りのものをすてる。物理的に消すのが一番であろう。とりあえずは身体が動くときに、棚の端から始末しよう。
早速、本の買取をネットで調べて家まで来てもらった。プリフラといところである。女性一人でやってきて、業者に売れるか査定させるという。玄関に山積んだ書籍の背を鷲つかみにしてスマホで写真を撮り出した。査定に10数分かかるという。その間チラシを出して、ネクタイピンとか時計、カメラはないかという。少しあったのでそれを出してみせた。そのうち査定の返事が来て、書籍は古いので全て買い取れないし、引き取り処分もできないという。なんかおかしな感じがした。手ぶらで来て写真を撮って査定のふりをする。最初から本なんか買い取るつもりはない。
久しぶりに腹が立った。身体は弱っててもはらは立つものだ。全てキャンセルして帰ってもらった。あとで考えてみたらほんの買取を装ってジュエリーを探しに来たのだと思う。しんどい目して本を玄関に運んだのに、悔しい。
このままでは、玄関は本の山である。棚に戻す元気はない。一度頼んだことのあるブックオフを思い出した。本は段ボール3箱に詰めた。重たいので箱は補強した。とりあえずは無事引き取ってもらった。一安心。
やれやれである。ネットにはうまい話が溢れている。困っているときは簡単に騙される。高く買い取ってもらうつもりはない。商売人の仕掛けに引っかかる自分が情けない。
今週久しぶりの点滴である。またしんどくなる。これまた鬱陶しい。年末なのにいいことないねー。
幸太郎 九拜
明日退院予定 ― 2025年09月10日 17:59
明日退院予定
二週間入院した。5回の放射線治療と化学療法(パクリタキセル単剤点滴)を開始した。
骨転移には放射線をあてガンを焼く。痛くも痒くもない。あてている時間は1、2分である。これは楽勝だ。後遺症は知らない。ガンは2番胸椎を侵食していた。腰でなくて良かった。肩甲骨あたりに疼痛があるだけで、わりと体は動かせる。まだ痛むので、効果は出ていないようだ。
やはりつらいのはパクリの点滴による副作用だ。腹の調子が悪いし、それに背中痛みが出ているので、かなりしんどい。食欲はなく、午前中は鬱で、午後から比較的よくなる。夜はトイレで3、4回起きるのでいつも熟睡感がない。なんとも言えない、鬱陶しい毎日である。
ガンの苦しさは転移組織の疼痛であることを実感した。前はガンと共生して過ごせると思ったこともあったがとんでもない。なんかイスラエルとハマスが頭をよぎる。
ゆっくり思いを巡らす虚しさのなかで、切れっぱしの若いころのメモリーが出ては消える。こんなもんやと第3の自分がつぶやく。
病院で打てる手は皆やった。あとは結果を確認するだけ。
歯科の予約と免許更新の予約を入れた。ちまたの生活へのならしだ。脱ベッド、コツコツと普段に戻そう---明日退院します。
幸太郎 九拜 @病室
最近のコメント