大木5本の伐採 ― 2022年02月14日 13:43
大木5本の伐採
自坊の西斜面に生えている大木を切ってもらった。樹種ははっきりしないが、椋の雑種ではないかと思う。小さい頃には既に大きな木になっていた。樹齢は70年以上にはなる。高さ20メートルぐらいで、幹の周囲は3.5メートルぐらいある。道のそばに生えていて、枝の下に電線が通っている。
いつもの植木屋さんに頼んだ。実質5日、内ラフタークレーン(TADANO ブーム22.3m)2日の作業であった。
西斜面の下は田んぼと畑であったが、今や3軒の家が建っている。この2月に真ん中の畑に家が立つことが分かった。
細い私道(昔畦道)に自坊の高木がはみ出ている。2018年の台風21号の時、枝が折れて道を塞いだ。その時は村が始末してくれた。
地主は強い要望ではないが、切って欲しい様子である。家が立ってしまうとクレーンを据えるところがなくなる。近所付き合いもあるし、気にはなっていた。他に選択肢はない。高木を始末することにした。
正面は3本の高木、右の木が最も太い。写っていないが巨木の右側奥にあと2本の高木がある。
朝、8時半作業開始、上の畑は全面霜
上の方の枝から切ってゆく。枝はクレーンで吊って上の畑に置く。
電線に干渉しなくなるまで枝を払って、あとは根元で切って斜面に倒す。
上の畑では払った枝を小さくきざむ。3台のチェーンソーがうなる。STIHL製である。安い国産のものもあるが、パワーが違うそうだ。
畑の方に傾いている木は、大まかに枝を払ってからロープで引っ張って斜面に倒した。
上の方の枝を下から眺めていると細く見えるが、目の前に下されるとかなりの太さである。幹は長さ60センチぐらいに切ってもらった。それぐらいにしないと重くて運べない。
丸太はネコと呼んでいる運搬器を貸してもらって運んだ。どんどん運ばないと切り枝で山になる。かなりの作業だが、筋トレと思えば気は入る。
上の方にカラスが巣を作っていたようで、太い針金の塊が落ちてきた。よく見ると、園芸用のビニールシートの留め具を集めたようだ。
丸太の置き場は畑の南東隅にした。地べたに直接置くとすぐ腐るので、竹をレール状に敷いてその上に積んだ。地震が起こったら崩れそうだ。干し上がるのに2,3年はかかる。腐らすのはもったいないので、雨対策がいるかなあ。
枯れ木も山の賑わいか。ここで賑わいは要らんけどなあ。これも早いうちに整理しなければすぐ腐る。
太いので根元で切れなかった巨樹の株は、高さ4メートルぐらいある。毎年芽吹いてくるので、適当に剪定しないといけない。今のところ自分でできるが、何れできなくなる。斜面にはえているので、下手に枯らすわけにもいかない。改めて樹木の管理の大変さに気づいた。
里山風ガーデンに興味があるが、周りに迷惑のかからない広さもないし、年齢と管理費を考えると夢に終わりそうだ。
夢でよい、ただただ、心身ともに自然のなかで遊べる即今が有難い。カラスやアライグマ、イタチも必死に生きている。彼らは休まない。こちらは一息つかんと続かんぞ。
高木3本伐採後。斜面は真竹の竹藪になっていて、下の方は藪椿。
さて、作業後の畑には、太い幹がゴロゴロしている。時間切れで刻めなかった。重くて容易には動かせない。これらも放っておけばカブトムシの住処になるし・・・
チェーンソーアートに挑戦するかな。横たわっているので涅槃像を彫るか。
やれやれ・・・しばし、ぼうぜん・・・
やっぱり寒い(その1) ― 2022年01月04日 19:56
やっぱり寒い(その1)
温暖化と言えども時々寒波がやってくる。それなりに対策しないと被害が出る。特に常住していない貧寺では水が動かないので蛇口の凍結に注意がいる。屋外の蛇口で何度か痛い目にあっている。プラスチック散水ノズルは蛇口から外しておくのと、蛇口はぼろ切れでも巻いてバケツを被せておく。
今シーズンは新入りがいる。風蘭である。先般育て方のパンフレットを頂いた。それによると、風蘭は比較的寒さに強いので、屋外でも水をやりすぎない様に管理すれば良いとある。ただし、霜に当ててはいけないとのこと。ということで、シュロの皮で鉢を覆って、上に屋根を付けてみた。吊るしてある場所は松の木の枝で変えていない。さて、越冬できるか?
温暖化 ― 2021年12月21日 17:18
温暖化
温暖化の影響で身近な自然環境も変わっているように思う。草畑では実生の大根や菜種が、とう立ちして花をつけているのが目立つ。
実生の菜種か高菜の花。
大根の花。
大根、実の鞘が大きくなっている。
頑張って実を作っているが、まともな種になるのだろうか。
雑草も逞しい。例年10月中旬の草刈りで終わるのだが、今年は切株から芽吹いてやはり素早く実をつけている。
落葉樹のサンショも一旦葉を落とし、再び芽生えてこの最近の冷えで黄葉する間も無く葉が枯れた。これはかなり消耗するような気がする。
植物は温暖化に振り回されているように見えるが、逞しく生き残り戦略を実践しているとも取れる。四の五の言わずに、一瞬のチャンスを逃さない。世代交代の早い生物ほど、この戦略は明確だ。新型コロナの変異株の誕生がその現れである。気候変動への種としての対応プログラムは人類にも組み込まれているはず。結果出るまで何万年かかるかな。いや、SDGsもあるで・・・
難しく考えるのはやめて、春にこれらの植物がどうなっているか観察しましょう。
山道から参道へ ― 2021年12月14日 13:22
山道から参道へ
大した長さではないが、参道の石畳は繁茂した枯れ草で覆われていた。今夏から放ったらかしで、見たくなかったが、師走になってそうはいかない。山門を開けた。山道の奥にぽつんと廃寺か、自然あふれ過ぎ。いくら好みと言えども、うーん、これではちと情けない。せめて道から石畳が見えるようにしておかんといかん。既に雑草は種をつけているので、草取りをしたら前栽にばら撒くことになる。来年の草取りが思いやられる。
前栽の風通しが悪く、樫の葉に斑点が出る。カビかウイルスか分からない。常緑樹の剪定時期ではないが、あまりにも茂りすぎなので、枝抜き剪定をやった。
これで、枯れ草とった後の石畳。まだ、落ち葉はそのまま。白い花は樹齢100年以上と思われる山茶花。
一昨年の4月に切った入口の楠木。芽が出て山嵐のようになっていたのを剪定した。3度目。すごい樹勢で、どう仕立てるか思案中。切り株の上に載せた、玉切りは融着したのか動かない。
ブロック塀沿いに、手前から柘植2本、樫が数本並んでいる。これでも、枝抜き剪定した後。
自然に生えた木を、許せる範囲で切らずに大きくしてきた。このままでは、整理しないと庭ではなく中途半端な林になってしまう。××界ではないが、改造がいる。敷地の割には樹木が多すぎるのだが、再編のデザインが浮かばない。昔読んだ山口瞳のエッセーで、「若い頃庭に沢山の木を植えたが、年取ってバッサバッサ切った」と書いていたのを思い出した。理由は覚えていないが、何となく分かるような気がする。樹木は成長する。適当に透かして、更新しないと密林になる。庭、林、森 か・・・もう少し研究してみよう。出会いを求めて、あちこち散策してみるか。庭は写真では分からない。写真で映らないところを見ると、どの程度苦労しているのか分かる。やはり現地へ行かないとなあ。
畦道にハナミズキの種 ― 2021年12月01日 18:58
畦道にハナミズキの種
この前、木の枝を払った畦道にハナミズキの種を埋めた。畦道は市道に沿っているので、花が楽しめる落葉樹が良いと思ってハナミズキを考えていた。この木は人気があるのか、あちこちに植えられている。秋になると紅葉と赤い実でよく目立つ。散歩のついでに近所の公園で実を失敬した。
4、5年前、実から苗にして植え付けた木が一本だけ大きくなっているが、まだ花は咲かない。かなり年数がかかるようだ。
赤い果肉部分があると発芽しにくいようなので、洗って種を取り出した。

今回は雑草が繁茂する畦道に直植えだ。発芽した時、草と共に刈ってしまわないように、竹の輪切りをセットしてその中に3粒実を埋めた。
さらに竹竿を立てて目印にした。これで草刈機で刈ってしまうのを防げる。
畦道の田んぼ側にはアライグマ避けの電気柵を設置してある。その外側の4か所に植え付けた。丸(灰色)く囲った部分である。3カ所写っているが、奥左にもう一カ所植えた。多分4、5年たてば高さ1メーターぐらいになっていると思うので、その時分に太い幹の椋の木を根元で切ってしまおうと思う。
田んぼは、ずっと下を流れる川によって削られた河岸段丘で盛り土ではない。50センチも掘り返せば、玉石がゴロゴロ出てくるような砂礫層である。斜面に生える雑木を切っても崩れないと思うが、草を刈って綺麗にしすぎるのも、昨今の集中豪雨を考えると危ないような気もする。小さい頃、ここでスカンポ(イタドリ)をとって食べていた。この根っこはちょっとした木のように強い。これらの草が、斜面の崩壊を防いでいるのではないかと思う。
部分的に防草シートを貼るか、芝桜などグランドカバー植物を考えるか、悩むところである。まあ、ハナミズキが咲き出すまでは、なんとか草刈りができそうなので、ボチボチ考えておけば良いか・・・
それよりも別の斜面に接する田の地主から、大木が小屋の屋根の上に来ているので、切って欲しいと頼まれている。その処分を先にしなければ。自然のままに何十年も放っておけば、必ずあとで金がかかることになる。幼木のうちに切ってしまえばどうってことないのに。
狭いところでも自然環境を維持するのには手間がかかる。今後の体力低下を思うと、長い目で見た自然環境保全的な整備を考えないかんかな。そんな大げさに考えんでも、実践は生活者の問題意識にかかってるのだ。もう少し勉強するか、やれやれ・・・
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