いちじくとカミキリ虫2022年09月20日 15:09

 いちじくとカミキリ虫


 いちじくが好きで、適当な空き地に植えている。かれこれ10年ぐらいになるが、実を食べたのはわずかしか無い。実が熟れれば黄金虫、幹はカミキリ虫にやられるのである。カミキリは白い斑点があるので、ゴマダラだと思う。

 幹がやられた木はあきらめて、その木の剪定枝を挿し木で植え継いでいる。ただ、50センチぐらいの枝を直接地面に突き刺すだけである。夏の干ばつにあわなければ、大概根付く。背丈ぐらいに育ったら、カミキリ虫にやられる。この繰り返しだ。

 さて、カミキリである。幹に卵を産みつけ、かえった幼虫は表皮の下を枝先に向かって食い進む。穴から木屑のようなのが出ていたら食われている。針金でほじくって始末するのだが、発見した時は手遅れになっていることが多い。 

 大体樹皮の下は樹液の通り道である大事な道管がある。だから、幹の周囲を一回り虫にやられたらその上は枯れる。

 一昨年、根元が虫にやられたらその上が全部枯れるので、根元をまもるために2、30センチぐらいアルミ箔で覆った。流石に、そこは虫は避けた。ところがその部分は日が当たらないので、根を出す。だが地にまでは届かず、かえって木を弱らせるように思う。更に、田んぼに植えた木のアルミ箔はカラスに剥がされてしまった。

 それではと、昨年は根元から1メーターぐらい白の不織布を幹に巻いた。一見、これはうまくいった。ところが、ひと夏で劣化してボロボロになっていた。

 遠目には白いので安心していたが、よく見ると何か木屑のようなものが透けて見える。既に不織布はボロボロで手で簡単にちぎれる。結局、虫食いの発見を遅らせる結果となった。このような無残な姿になった木は3本ある。


 不織布を剥がして針金でほじくり、殺虫剤をスプレーした。一周回っているところはないが、残っている樹皮は細いところもある。ウーン悔しい。

 次の手として網戸用の網を巻こうと考えている。劣化に強いはず。いや、劣化の程度は時々チェックすれば良い。



 隣でカマキリを見つけた。カマキリはカミキリ虫のような甲虫は食べないのかな。ダメか、じっとしているか、風に揺れる枝のように擬態して待ち伏せてる。ブロックの上では擬態は通じんぞ。しばらく経ったら居なくなった。

 ブロック手前のトタン屋根に、玉虫の死骸が転がっていた。


 翅は綺麗なままで、蟻にもやられずミイラになっていた。セミもよく地に転がっているが、蟻かイタチの餌になってすぐに消える。虫といえども、使命を終えた死骸は虚しげである。


 日は暮れた、昔は若き自由人、秋の夜長の般若湯、これ如何に。


 ♪ 今はもう秋 誰もいない海 知らん顔して 人がゆきすぎても わたしは忘れない・・・つらくても 死にはしないと・・・♪


 ここは、禅寺や。そんな歌は似合わんぞ。

 それやったら、これでどうや、

 「空澄んで、虫もあお向き、はや彼岸」

 チーン チーン チーン! ちょっと暗いぞー。

お主、トンボ追いかけ、転んで天国と違うんか。


 いや、帰ってきた酔っぱらいや。

 ♪ おらは死んじまっただ ・・・天国よいとこ一度はおいで 酒はうまいし ねえちゃんはきれいだ ワー ・・・♪


 ぼちぼち、締めの一句

 「虫の音や 途絶えてさめる 夜明けかな」

お粗末でした チーン!





コメント

_ 甥の徳次郎 ― 2022年09月24日 20:24

「ハリガネムシ対策」
で調べると「幼虫は針金で補殺可能」と出てきたので、
アージの対策がバッチリ正攻法なんだとビックリしました!

その他、園芸用キンチョール等の商品がオススメらしいですが、
私のオススメは「スーパーでいちじくを買って食べる」です!
虫刺されに気をつけてくださいね。

_ アージ ― 2022年09月28日 12:19

徳さん ハリガネムシとはよいネーミングですね。いちじくは買いましょう。

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