高齢者の断捨離 ― 2023年04月11日 17:17
高齢者の断捨離
大辞林によれば、断捨離とは、不要な物が入ってくるのを断つ、捨てる、執着から離れるの三つの原則で、物を整理するだけでなく、人生を整えていくプロセスとある。断捨離で人生整う・・・か⁉︎
ポイントは物を不要だと判断することである。この要否の判断は物不足を経験した高齢者ほど難しい。
第一に、昭和の物不足の時代に育った者は容器などは再利用する癖がついている。また、殆どの物は修理し壊れるまで使ってきた。
第二に、長年使ってきた物に愛着や執着が湧いている。
第三に、退職すれば、身につける物が変わり、現役時代の物は殆どストックになっているのに、いつかまた使うと勘違いする。
だが、断捨離の必要性は感じている。そのテクニックもウエブ上にたくさん出ている。それぞれもっともである。頭ではわかっているのになぜできないのか。
単純に考えれば、切羽詰まっていないのである。退職後は衣服など買うことも滅多にない。スーツなど処分したら収納は何とかなっている。
だが問題はある。物を捨てるのが苦手な性分なので、活用できる物はとことん使おうとする。
このキーホルダーはどうだ。気がつけば、分解して鍵を落としかねない。先月まで現役だった。危ないぞー。
だが、衣服の古いのは自坊での作業に使えるので、持って行く。ところが、昔ほど動かないので作業着の消耗は早くない。さらに空調服のような機能性作業着ができて、中途半端な古い作業着の出番は減る一方である。気がつけばゴミ屋敷だ。
貧乏性もどきの性分はすぐには変わらない。だから、すぐにでも断捨離を実践せんと間に合わんぞ。
禅は、一切の無駄を削ぎ落とせとおしえる。貧寺といえどもゴミ屋敷では・・・その元、如何⁉︎
チャットGPTを試す ― 2023年04月12日 20:13
チャットGPTを試す
先日、CEOが来日して話題になったチャットGPTなるものを試してみた。
ネタは、JRへの要望で、電車のドアに貼ってあるCMシールのことである。お問い合わせコーナーからメールした。
先月、JRから回答があった。タイミングが良い。チャットGPTに同じ文の問いを入力した。
AIが得意なのは、世間に広く知られている習慣やルールで判断できることや、逆に小説などの好き勝手に書ける創造物である。当たり前だが、非公開のルールに縛られることには対応できない。だが、すぐに学習できるのでこのことは問題ではない。
総じて、AIの回答は広範囲の関連事項に言及していて、そつがない。FQA より的確な回答ができているので、使い勝手は良さそうである。もちろん、政治家の丁寧な説得力のない答弁にも向いている。
問題は原子力と同じで、利便性が増せば危険性も増すという絶対矛盾を抱えていることである。いまだに人類はこの問題を解決できていない。AIが更なる進化をとげてこの矛盾を解決できれば良いのだが。
話題を変えよう。電車ドアのシール、貼ってないドアもたまに見る。単に景気が悪くスポンサーがつかないだけなのかもしれない。
近鉄のドアにもシールは貼ってあるが、少し位置が低いので邪魔にならない。背の低い人は困るかもしれないが。
JRに顧客第一の余裕はない。国鉄時代の上から目線の体臭が匂う。近鉄は違う。ちょっとした配慮で印象が違ってくるのに。
こういう問題でぼやいているのが、年寄りにはちょうど良い。
AIはレポート作りにはピッタリで、評価者泣かせになるにちがいない。不慣れなもの書きにも便利なツールだ。真偽がはっきりしないので、のめり込んだら健康に良くない。半信半疑で、時々遊んでもらおう。
以下、ご参考まで。すべて原文のまま。
(アージの問い、事実だが少しオーバー)
車両のドアに貼り付けてあるCMシールが邪魔になって、駅名が確認できず困ってます。
列車がホームに入って、停車するまえに、ドア付近に立って目的の駅かどうか確認してます。ところが、高齢になって耳が遠くなり、動体視力が弱くなりました。下車予定で動く駅名の確認はドアの窓しかありません。
丁度目の高さにCMシールが貼ってあります。しかも両側です。視野がかなり狭められてます。ただでさえ、ドア付近は混雑してるので余計に苦労します。邪魔になるので、CMスポンサーにも嫌悪感を抱きます。
安全上も好ましくないと思います。ドアが開くまで、ホームの様子が確認しづらいからです。
何のための、ガラス張りなのか設計の原点に立ち返って再検討してください。大変困ってます。
(JRの回答)
平素より列車をご利用いただくなか、ご不便をおかけいたしまして申し訳ございません。
車内広告のステッカー等の貼付位置につきましては、
車内に掲出されている他の案内サインなどの位置とのバランスや、
車両の安全を確保するための燃焼試験など、必要な検討・手続きを経て現在の位置に掲出させていただいております。
現在のところ、貼付位置の変更や撤去といった具体的な計画はございませんが、いただきましたご意見につきましては、車内広告に関係するグループ会社を含めて、今後の貼付位置見直しの際の参考とさせていただきます。
(AIの回答)
ご不便をおかけして申し訳ありません。車両のドアに貼り付けられたCMシールが邪魔になって、駅名が確認できず困っているとのことですね。
鉄道会社は、安全性を確保するためにドア付近に様々な情報を掲示していますが、それが逆に利用者の視界を妨げてしまっている場合もあります。この問題については、鉄道会社や車両メーカーが意識し、改善策を模索していく必要があります。
現在は、一部の車両でドアのガラス面に透明なシートを貼って、視界を確保する試みも行われています。また、LED式の駅名表示器などを導入することで、より確実に駅名を確認しやすくする工夫も行われています。
しかしながら、車両に貼り付けられたCMシールについては、鉄道会社とスポンサー企業との関係によって制限があることもあります。そのため、CMシールの貼り付けを廃止することは簡単ではありません。しかし、鉄道会社や車両メーカーに対して、利用者の利便性や安全性を重視した改善を要望することは大切です。
ご不便をおかけしている点は承知しております。引き続き、利用者の視点に立った改善策の実現に向けて、鉄道会社や車両メーカーに要望をお寄せいただければ幸いです。
Jアラートて何だ ― 2023年04月18日 20:02
Jアラートて、何だ
先日JアラートがTVでながれた。何となく緊急放送であることは分かる。これまで、幾たびか発せられたが、実際避難を要したことはない。これでは、オオカミ少年ではないか。さらに、Jアラートというカタカナの造語は何かの冗談かと勘違いする。なぜ、全国民に緊急に伝えなくていけない情報を、小学生でもわかるちゃんとした国語を使わないのか不思議である。だれが発信しているかもわからない。
「Jアラート」なら、「消防庁緊急警報」でよいではないか。
同様に、マイナンバーカードは個人番号カードと言っていたのでわかるが、マイナポータルはさっぱり意味がわからない。
カタカナの造語が増える理由をAIに聞いてみた。
カタカナの造語が増える理由はいくつかあります。以下はその一部です。
- 技術の進歩:現代社会では、新しい技術や製品が頻繁に開発され、それに対応する新しい用語や単語が必要になります。多くの場合、これらの用語は英語から借用され、カタカナで表記されます。
- グローバル化:世界中でビジネスが行われるようになり、多くの日本企業が海外進出しています。そのため、英語を含む他の言語とのコミュニケーションが増え、カタカナの造語も増える傾向があります。
- 流行語:カタカナの造語は、流行語としても使われます。新しい商品やサービスが出てくると、それを表すために新しい言葉が生まれることがあります。
- 略語:カタカナの造語は、しばしば長い言葉やフレーズを略して作られます。例えば、「エコノミック・コンディション」は「エココン」と略され、カタカナで表記されます。
ついでに、マイナポータルも聞いてみた。回答の要点だけを載せよう。
マイナポータルなどの意味のわからない造語が行政サイトで使われる理由は、いくつかあります。
- 独自性を強調するため:政府や自治体が先進的であることをアピールし、注目を集めることができます。
- 覚えやすさを追求するため:政府や自治体は、簡潔で覚えやすい名称を付けることがあります。ただし、それが意味不明な造語である場合もあります。
- 既存の名称が使えない場合:新しい名称を考える必要があり、その際に意味不明な造語が使われることがあります。
これが真実かどうかは別にして、もっともらしい。極めて無機的な理由である。
造語は作っているのは人間なのに、生活臭というか、文化や考え方というか哲学的なものは一切感じられない。いわゆる特別なメガネをかけた者だけが見えるバーチャルいや仮想空間を安易に現実に投影しているようだ。数学者で国語第一の藤原正彦先生はどのように考えているのだろうか。
そうですか。やっぱりとしか言いようがない。マイナポータルは国民に定着するのに時間がかかっても良いのに、カネをつけて普及を促進している。
Jアラートの名前にこだわるのは諦めよう。ウエブサイトにアクセスできない高齢者のために、せめて、NHKあたりで啓蒙放送を流したらどうか。小学生なら警報通り避難したらアメがもらえるキャンペーンはどうか。
ぼやくほど情けなくなってくる。あほらしい。もうやめよう。さらに、こんなテーマでAIと遊んでいてもストレスがたまるだけや。AIを懲らしめることはできない。あー言えばこう言う。オウムの時にはやったジョーユウを思い出す。楽しく遊ぶ方法はないのかな・・・
チャットGPTで健康診断?さて ― 2023年04月24日 15:39
チャットGPTで健康診断?さて
どうもAIが気になる。持病をいくつか抱えている。ちょうど良いこの前、2月の血液検査の結果をインプットしてみよう。もちろん、体重などの基本情報と、治療中の病名と薬などすべてのデータである。
データの記載は避けるが、回答は以下の通りである。
医師の指示に従えということで、いつものことだが、尿酸高め、腎機能やや低下の指摘である。
医師の立場ではない。よく言えばスマート医療アドバイダーと言ったところか。異次元の指摘はない。ネット上の関連情報の要点の羅列である。色々調べなくても、一発で出てくるのが良いところかもしれない。
何十年も持病を抱えている者には、何の役にも立たない。現在はこのレベルである。行政で使うところもあるようだが、隠居した経験値が高い高齢者にとっては使えそうな場面が浮かばない。だが、AIの成長は早いらしい。たまには、問いかけてみよう。
以下AIの回答(ご参考まで)
投薬については、現在の症状に応じた適切な治療法と思われます。ただし、薬物治療には副作用があるため、投薬による健康状態の変化や副作用の発現には注意が必要です。医師の指示に従い、適切な服薬を継続することが大切です。
血液検査の結果、尿酸値が高めであり、高尿酸血症の治療が必要かもしれません。高尿酸血症は、痛風や腎臓病、動脈硬化などの疾患リスクを増加させることが知られています。尿酸値を下げるための薬物治療や食事療法を検討することをお勧めします。
また、血液検査の結果からは、肝機能や腎機能に異常が認められませんでした。ただし、推算GFRcreatがやや低めであるため、腎臓の機能については経過観察が必要かもしれません。定期的な検査を受け、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。
ジム、やめる人 ― 2023年04月29日 15:06
ジム、やめる人
朝一番、しばらく顔を見なかったYさんがロッカー室で皆んなと雑談していた。久しぶりですね。どないしてたんですか。私にいじめられたんで、今月いっぱいでやめますといきなりジョーク。ええー、どないしたんですか?しばらく顔見んかって、心配してましたで。
いや、実は海外へ移住しまんねん。ええ〜どこですか?四国です。息子がおって、そばに来たらと言うので、行くことにしたんや。ちょうど10分ぐらいのとこにマンションが見つかりましてん。そりゃ良かったですね。理想のパターンですやん。
70代後半のYさんはいつも口数少なく、穏やかそうな人である。常連のメンバーには誤解がないよう挨拶していたのだ。
何も言わずにやめると、大体、病気の噂が立つのだ。個人的なことはあまり突っ込まないタチなので、それ以上のことは知らない。それでも毎週2、3日顔合わせて、風呂やサウナでアホ言ってたのでさみしい。
結構親しくしてた朝のメンバーで、ジムを去ったのは3人目である。元気に去った人は初めてなので、あっぱれだ。自分の番が来たら、病気か、怪我か、元気に移住か。蓋して鍵をかけていた先の事が、顔を出してきた日であった。
今更おそれるに足りず。時と共に想いは変わり、雑念は消え去る。おぼえてられないのだ。
ある老僧の言葉がよぎった。悩みまくってあの世へ行くほど賢いのは滅多におらん。忘却は生き物に与えられた生きる力の源泉なのだ。老は悪いことばかりではないぞ。そのうち忘れたことも忘れられるぞ。日々楽しいもんよ。


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