泉北レモンの街ストーリー2021年03月18日 20:00

 泉北レモンの街ストーリー


 ラジオ深夜便で、泉北レモンの話を聞いた。泉北ニュータウンにはお世話になったので懐かしい。あのフィールドがなかったら今の自分はないかもしれない。と言うことで、まずはその話から。

 社会人2年目で海成粘土という特殊な粘土の地質に泉北で出会った。第四紀という地質時代に海底に堆積した泥で、現在では日本の堆積平野周辺の丘陵に広く分布する。そっとしておけば何ら問題はない。ところが造成などで掘り返せば大気中の酸素と反応して硫酸を生み出す。泉北は古代の河内潟の南端にあたるので、海成粘土層が分布する。造成地の一部は酸性化し、埋設管の腐食やら植生が育たないなど色々問題を生じさせる。

 写真は泉北ニュータウンの海成粘土層の露頭である(1980年頃)。風化して貝殻状に割れて法面は崩れている。海成粘土についてはクボタの企業誌「アーバンクボタ23号」

https://www.kubota.co.jp/siryou/pr/urban/pdf/23/index.html ) に詳しい。


 この当時、自然環境はその鋭敏さと、人の手による変化に抗うかのように、静かに確実に適応していくことを知らされた。

 さて、泉北レモンである。ある女性の発案でレモンいっぱいのニュータウンにする活動が5年ほど前に始まったそうだ。柑橘類は酸性土壌を好むのでここには向いていそうだ。ラジオ深夜便の午前4時からの「明日への言葉」のコーナーでうつろな頭で聞いた。若い頃うろついたことがあるので親近感がある。だんだん目が覚めてきて、例の草畑に植えることを思いついた。インターネットでレモンを調べるうちに最もよく植えられているのがリスボンだと分かった。更に改良品種の璃の香が中々良さそうだ。初めてなのでどちらにするか迷ったが、植え付けの手間は一緒なので両方購入することにした。せっかくなので、泉北にあるリバティ岡本という店に発注した。先週、入荷したとの連絡があり、途中で寄って、畑に無事植え付けた。


 璃の香(¥3,980)


 リスボン(¥1,580)


 この土地には海成粘土はない。河岸段丘で丸石がゴロゴロしていて水はけが良すぎて干ばつが心配である。夏場の水の管理が鍵になる。自然農法で育つか、いや少し手がかかるかな・・・。



コメント

_ ひろ ― 2021年03月23日 11:05

私の姉がレモン植えていて毎年、大きなレモンくれます。私も植えようかなと思っているところです。

_ (未記入) ― 2021年07月10日 14:11

トコとマロ 有難う

_ トコとマロ ― 2021年07月12日 15:53

素晴らしいね

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