やっぱり買ってしまった(その2)2024年12月09日 11:43

やっぱり買ってしまった(その2)


 天気予報ではいよいよ寒波が来るらしい。抗ガン治療の身としては頭の防寒が気になる。今のところスキンヘッドにはなっていないが、枕にはけっこうな量の髪の毛がくっついている。どの程度薄くなるか分からないが、やはり帽子は準備しておこう。

 帽子はガンになってすでに三つ買った。全部ハット型で色や生地が違うのだが、見かけはよく似ているのでまわりの人には同じに見えるかもしれない。

 こんな状況なので、また買ったのかになる。こちらのへりくつは次のようである。


 ① 今回買ったのはキャップ型である。理由は風がある時にフード付きのコートを着る。ハット型はつばがフードに引っかかるのである。   

 ② 冬場は日射角度が小さい。車を運転する時に時間と方角によっては車のバイザーが効かなくなる。キャップの長めのひさしが役にたつ。それに抗ガン治療のせいで、やたら太陽の光が眩しいのだ。

 ③ 寒い時に被るので保温性が良く、防風性も要る。そこで防風性もあるフリースのキャップを買った。その後生地の違うスマートなキャップが20%オフのクーポン付きで出てきた。しかも在庫1点である。うーん、え〜い発注したのであった。


 ちょっと待てよ。脱毛状態でつばのある帽子をかぶる。滑りやすいので風に飛ばされやすいのではないか。そういえば坊さんは毛糸の帽子やし、スキーの時もニット帽やったなあ。

 例えば、散歩に出たとする・・・一句 

 「脱毛で 落ち葉舞うたび 手は頭」 か、

 ようやく杖無しで歩けるようになったし、帽子のサイズ調整をきつめにして深く被れば何とかなるかな。

 入院前に気をつけよと言い聞かせたのに・・・たくましいセールスにのっかってしまった。でもガス抜きになってるはずや・・・身体は動かんし、せいぜい買ったもので夢を膨らませば、手軽なストレス解消法だ。

 まあ、たわいもないうんちくならべて、ときにベッドでうとうとしてたら・・・え〜 もう着いてしもうたか極楽に・・ちと早いぞ〜

          幸太郎 九拜 @病室