8回の点滴入院を終えて ― 2024年12月31日 19:43
8回の入院点滴を終えて
免疫療法と化学療法の組み合わせで抗ガン療法を開始したのは5月中旬であった。それからほぼ一月に一回の1週間点滴入院を繰り返し、8回の点滴を終えた。
その結果、腎臓に転移した組織の大きさに変化は見られない。ドクターの説明から次のように解釈している。
食道ガンに標準の免疫療法と化学療法の組み合わせ療法を適用回数の限界まで行った。結果は増殖を抑えるにとどまっている。今後の治療としてこの薬でもう少し試す手もあるが、副作用のためこの組み合わせは体力的にきつい。選択肢として免疫療法だけで様子を見る手もある。
免疫療法は化学療法と違いガン細胞を攻撃する力はない。自己の免疫力を補強する療法である。もちろん副作用は出るらしいが、程度は分からない。
ということで、外来でキートルーダ単剤の点滴をすることにした。年明けから月一回の通院となる。免疫療法は新しい薬で臨床試験のデータは少ない。これでよい方向に進む保証は何もないが入院から解放されるだけでも心身共に楽になる。
年の瀬の大掃除、部屋のすみで小山になっていた入院グッズを段ボール箱に詰めた。ふと次にこの箱を開けるときの不安な状況が脳裏をよぎる。
ウクライナとよく似ている。他国の支援で侵略の拡大をある程度抑えられてはいるものの元の状態には戻せない。ガンも同じ、薬でガン細胞を消せなかった。今後は自力主体で免疫力を強化してガンの侵略と闘うことになる。
これで闘病のステージは進んだ。当面は抗ガン治療の副作用でガタガタになっているので回復を待って、いよいよ長期の抗ガン療法に挑むことになる。生活のリズムを整えよう。治療の主体は食事と運動かと考えている。
劇的に効く薬はないことがわかって、少しがっかりした反面、うっとうしい入院からの解放で気分はよい。副作用も軽くなるようなので、できる時にしたいことを気楽にやろうと思う。
大晦日は、机の上を片付けてゆっくり風呂に入って早めに休もう。毎日何することもないのに、世間が休みだと何故か安らぐ。ほぼ一週間ゆっくりできるのが普通に嬉しい。
毎年こうだとは分からない。なかなかできないが、自然体で今を楽しみたい・・・
こんなことで、来年もおつき合い方よろしくお願いします。時間のあるときにこのブログを覗いてください。良いお年をお迎えください。
幸太郎 九拜
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