スズメバチ追記 ― 2025年05月09日 13:20
孫の手が離せない ― 2025年05月22日 17:14
孫の手が離せない
抗がん剤の副作用で、皮膚炎になった。手の甲や腕に炎症が起きる。塗り薬を処方してもらって対処してきた。抗がん剤の投与をやめてからだんだん手や腕の炎症はおさまった。
それは良かったのだが、今度は背中や腹まわり、ふくらはぎが痒くなりだした。とくに夜に痒くなる。夜中に痒くなるとじっと寝てられない。手の届くところは薬を塗るが、そうでない背中はプラスチックの定規でかいていた。
孫の手がいる。散歩のついでに100金のダイソーで買ってきた。具合がわからないので、手のかたちをしたシリコンゴムの柔らかいのと、硬いプラスチックのものを買った。
さて使い勝手はどうか。まず、シリコンゴムは柔らかくて全く役に立たない。爪のない赤子の手である。次に硬めのプラスチック、これは何とか上手く使えばかくことは出来る。だが、背中じゅうあちこちかき出すと先の手が裏返り手の甲でかくことになる。これまた、今一役に立たない。
一見して伸び縮みする軸は携帯には便利だなと思った。だが痒みが出るのは夜なので携帯することはない。伸び縮みするが故に肝心の手先がくるくるまわっては使い物にならない。先の手を裏表のない形にするか、円盤にすれば使えると思う。
そうこうしているうちに、親戚からプロの作った竹の孫の手をもらった。手づくり民芸のシールがある。これはいける。やはり昔から使われているのは上手くできている。

自坊に行っているときも痒みは容赦なく出てくる。昔あった肩たたき付きの孫の手はいずこか。定規ではそのうち怪我する。竹はいくらでもある。ということでプロのを真似て作ってみた。手の部分は曲げるのは面倒なので、節を利用した。かきすぎると怪我をしそうだが、まあまあ使える。
それにしても背中の痒みは副作用(体は水分が保持できず、脱水ぎみ)なのか、皮膚の老化なのか分からない。6月中旬に診察がある。それまで孫の手のお世話になるか。
幸太郎 九拜
モネの日の出を模写 ― 2025年05月28日 18:03
モネの日の出を模写
印象派の絵が好きで、よくみに行った。ずいぶん前に、モネの「日の出」をみた。暗い部屋の真ん中でやたら日は輝いていた。オレンジとグレーのコンビネーションが素晴らしい。あさひをここまで輝かせる絵とその展示はさすがである。
これまで淡彩のスケッチをやってきたが、上塗りが効く油絵に憧れていた。当時はまだ若かった。やりたいと思うや即座に道具を揃えた。実は色々考えるこの時が一番楽しい。一揃い買って、やりはじめたものの油絵のテクニックを持っていない。今も持っていないが、まともな絵になるはずがない。さらに油は準備と後始末が煩わしい。ついつい億劫になり、病気になって絵を描く気力が萎えてしまいほったらかしである。
先日、Eテレで3ヶ月でマスター・絵を描くという番組をみた。みていると割と手軽そうである。アクリルのガッシュという乾きの早い絵の具を使う。うん、面白そうだ。これは今の自分の状態にピッタリではないか。気が向いた時に気軽に描きたい。それに後で修正が効く。絵心が少し動き出した。
ということでさっそく材料を取りそろえた。机の上にモネの日の出の葉書を飾ってある。とりあえず模写だ。
絵の具の扱いは手軽で気に入ったが、油絵の具で同系色の色の塗り重ねた空気感はこの不透明絵の具では難しそうだ。テクニックがついてこない。筆のタッチがうるさく全体にスッキリしない。道具のせいではないのは承知のすけだが、透明のアクリルもあるらしいので、それを試すかな。
一方、模写で教わることは多いが、自分の絵ではない。一からこんな絵は描けそうもないと、しばらく忘れていた創造の難しさを思い出した。さらに、闘病で自己主張に自信をなくしてしまっている。
うーん、うまくいかなかったら病気や年や、何かのせいにする癖がついている。ここで考えすぎてはいかん。いろいろ思いつくことをやってみるのだ。落書きで良い。とにかく筆をとろう。使ったこのない絵の具を試すのも良し。散歩に出たら写真を撮ろう。今、五感は鈍っているのだ。ちょっとした刺激がいる。
(日の出模写後、独り言)
ちょっと最初にしてはまずいな。印象派巨匠のモネ、お手本のレベルが高すぎる。納得の模写にならない。病気で遠ざかったスケッチ感、鈍くなった感覚はうたた寝、いや熟睡だ。日の出が夕焼けこやけになってしまった。
幸太郎 九拜
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