フライパン料理はやさしいか2023年01月12日 17:34

 フライパン料理はやさしいか


 週末は自坊で自炊となる。夜は晩酌するので、卓上で焼き物か鍋になることが多い。どちらも調理しながら食べられるので、酒との組み合わせは抜群である。

 焼き物はフライパンを卓上IHにセットしてスイッチを入れるだけである。かれこれ10年ぐらいこのスタイルである。道具に凝るたちとしては、フライパンも色々買った。

 下の写真は現役のフライパンである。右端は東京単身赴任時代の20cmフッ素コーティングで、20年以上前のものだが、あまり使っていないので、まだ目玉焼きは上手く焼ける。


 最初はホームセンターで安いフッ素コーティングを選んだ。結構使ったが、やはり劣化してくる。次に少し高めの物をインターネットで買った。コーティングは忘れたがフッ素ではない。さすがにこれは食材がくっつく。使いづらい。

 その内またフッ素に戻って、底面が広く平らなものを買った(写真左から2番目)。ちょうどこの頃に、フライパン用ホイルが出てきた。これは良い。焼肉のようになん度も同じ位置で焼くとくっつくようになるが、優れものである。

 それとは別に、昔の鉄製の物も買った(写真右から2番目)。少し厚めの鋼板製である。ホイルなしでガスコンロで使っている。取説通りやればそれなりにうまく焼ける。コツは、油と火加減である。IHでもやってみたが、底板が厚すぎて、温度が上がらず、古いIHは万歳してしまう。それでガスコンロ専用にしている。


 最近は、電気代が上がったので、IHはやめてガスコンロを机の上に持ってきた。それで分かったことは、ガスの方が調理がやり易いことである。まず、火加減がやり易い。板厚のフライパンを使えば更に焼きむらがでにくい。それと、冷却ファンが無いので静かである。TVの音もよく聞こえる。IHの時は自分の聴力低下と諦めていたのだが、そればかりではなかった。

 さて、フライパンである。これ一つあればどんな料理でもできると専門家は言う。だから、自炊初心者はフライパンを買うのだが、専門家が言うようにはうまくできない。フッ素コーティングに頼るも苦戦してきた。だが、自炊の機会が多くなったここ数年で、フライパンがうまく使えるようになった。

 分かったことを整理すると、まずは火加減と加熱時間である。中火をうまく使うことに尽きる。アルミ製は火力に鋭敏で、加減は鉄製の方がやりやすい。あとは油を若干多めに使うことである。弱ったフッ素コーティングも油と火加減で調理はできる。最近のフライパンホイルを使えば焦げ付きはない。既にコーティングは劣化しているので、強火も気にしなくて良いので出番が多い。

 ここにきて、ようやく材料に応じて自分好みの焼き加減ができるようになった。と言うのは、歳と共に歯にガタつきが出てきて、焼き過ぎは難儀するのである。歯に詰まるのだ。生焼けも怖くなってきた。だんだん火の通し加減の許容範囲が狭くなってくるのだ。その分腕を上げなければならない。

 歯磨きで歯の劣化を抑え、一方で加熱と時間のコントロールに磨きをかけねばならない。技の到達点は見えないが、いずれ焼き物は諦めて、湯豆腐を極めることになるでしょう。ささやかな楽しみ、般若湯のために・・・




コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://aaji.asablo.jp/blog/2023/01/12/9554796/tb