岩崎ちひろの絵に学ぶ ― 2020年12月16日 21:09
岩崎ちひろの描く子供達はみな似ている。子供の絵を見た時、ちひろが描いたものは直ぐわかる。目の描き方が独特なのだ。昔、ちひろ展に行ってじっと観察した。そこで目、特に瞳がよく似ている事に気づいた。

ちひろ冬の画集より「ちら ちら こゆき」
瞳と2本線の瞼
瞳を挟む瞼が2本の並行線である。瞳はほぼ塗りつぶしで眉は無い。眉間はやや広め。瞳だけを描き他のパーツは省くか、描いてもタッチは軽い。どうしても人はまず目をみる。他が描かれてない分、目が強調され無の表情がよく伝わる。

「黄色い帽子の少女」
瞳の大きさは、生まれた時から10ミリちょいで、大きくなっても変わらないらしい。瞳は情報の入口で成長するのに重要だ。最初から大きく開けておかねばならない。だから子供の顔は、瞳が一人前で他のパーツは小さい。目としては瞳、黒目だけに見える。このバランスが子供に共通している。
絵には、子供をこよなく愛でていたことが良く出ている。子供の目や仕草の描写は鋭い。本人が子供になりきって、無邪気に遊んでいる。ただ、眼差しは何か言いたげである。
ちょっと遊ぶ
ちひろが描く子供の目を真似て線画を描いた。目と口で喜怒哀楽が出る。瞼線の傾きと口の曲がりがポイントだ。半端に他のパーツを描きいれて、子供特有のバランスを崩すと、年が分からなくなる。

アプリはTayasui Sketches (iPad Pro)
「目は口ほどに物を言う」「目は心の窓」と言うが、情報の取り入れ口だけではなく、感情の発信口でもある。ケモノ?と出くわした時、目を合わせてから外らしたら、負けの合図になる。目は強力な意思疎通の器官であり源である。人は目をみて対象の思いを推し量る。動物にはもちろん虫にでも目を見て感情移入する。顔を描くなら、目を掴め、うまくいったら傑作間違いなし。考え過ぎか。
ちひろ画風にチャレンジ
子供の描き方、目は黒丸と2本線、眉は描かない。眉間は広め、狭いとお猿さんに近づく。2歳の少女をスケッチした。さてこの子の目は何を言う?
「少女Y 」 F4 鉛筆、水彩, 2018
トマトは強い ― 2020年12月21日 16:25
福岡正信翁の本と出会って以来、自然農法に興味を持っていた。関連を調べていくうちに木村秋則の「奇跡のリンゴ」を知って感動した。関連の本はいろいろあるが「あなたの人生に奇跡のリンゴをつくる本」に家庭菜園でできる方法がいくつか紹介されていた。土地が乾燥ぎみなのと、手間がかから無さそうだったトマトで試してみた。結構上手くいった。10年ぐらい前のことである。それ以来何もしていなかったが、今年は時間があったので2度目のチャレンジとなった。
栽培はミニトマトと枝豆である。ダイズの根の根粒菌が土に窒素を補給すると書いてあった。種を買ってきて適当にそばに撒いた。これは2、3株収穫しただけで、他は水切れで全滅した。
ミニトマトはホームセンターに行って接木苗を買ってきた。買った時期が遅かったのか、少し高いこの苗しかなかった。

教えの通り、伸びた脇芽は摘み取り、先だけのこして寝かせて定植した。摘んだ芽は別の場所に挿した。横植えの方法は土中の茎から根が出てくるので、接木苗は必要ない。夏ごろから収穫できるようになった。メインの苗はもちろんだが、挿し芽も良く育った。一つのポット苗が4株生み出した。すごい。今年は温かったのか、12月初め、まだ葉も緑で実をつけている。トマトの生命力はすごい。

接木苗: 茎はたくましく、暴れまくり(12月4日)

挿し芽4株: 畑は日当たり良く、よく育った(12月4日)
寝かせた苗と挿した苗を比較すると、寝かせた苗はもちろん成長が早かったが、挿した苗も一人前に育ち、両者ともにたくさん実をつけた。肥料は何もやっていない。日あたりが畑の挿し芽株の方が良いので単純には比較できない。12月20日、まだ、赤いミニトマト数個あり。
来年は安い苗を一株買う。たくさん挿し芽をしてちょっと得した気分になる。なんや、しょぼいなあ・・・。
ビッグ大根再び ― 2020年12月31日 09:50
ブログ ビッグ大根再び
雑草畑で再び大きな大根を見つけた。

丸々太った大根
長さはそれ程でも無いが、太さが違う。これまでに無い径、13センチはある。このふくよかさはそこらのご婦人のそれではない。鍛えられた逞しさあふれるマッスル女子のものだ。
つぶやき
大根足とは女性の太い足をからかって言うらしい。この逞しさは普通ではないので、何か褒め言葉はないかと、立派な大根足とか何とか言ったら、パンチ一発あの世行きか。大根がつく言葉にろくなものはない。大根のような白いお足でもいかん。こんなに身近な野菜なのに、もう少し何とかならないかな。大根のような白くて透き通ったお肌でどうか。どうも土臭い。

りっぱな割れ目
裏返せば割れ目のおまけ付き。幅2、3センチ、これも立派だ。無理しなくても良いのに。日照りが続き、突然の長雨で、皮の成長が追いついていない。水気の取りすぎだ。そう言えばトマトの皮もよくひびが入っていた。虫がつかない限り、自己癒着してそこから腐ることはない。植物はすごい機能を持っている。

受け悪し、太っちょ大根
太さと割れ目でびっくりだが、食する分には問題ないと我思う。連れ帰ったが、家人の受けはあまり良くない。重さずっしり、太り過ぎると売り物にならないと聞く。家で食べるのに2本は買わないもの。せっかく大きくなったのに喜ばれないのか。気分は複雑、シンも入ってなく全身パンパンで瑞瑞しいのに。割れ目付き太っちょ大根は、市場に出ない。珍しさもあって、我が家で存在感は抜群だ。りっぱだよ。
最近のコメント