すべてオーバーサイズ2024年04月07日 17:36

 すべてオーバーサイズ


 1月にオプジーボの副作用で大腸炎になった。2月に、2週間の入院で大腸炎は治った。その2ヶ月で体重は6、7キロ減った。ここまで減ると今履いているパンツもずれ下がる。着衣はすべてオーバーサイズになってしまった。

 いよいよ春、薄着で過ごすことになる。とりあえず急ぎはズボンである。ウエストが全く合わない。とりあえずMサイズを買った。ウエストサイズはSでピタリだが、丈が短いので、Mにした。シャツなんかはこれからである。

 衣装ケースや、衣紋掛けにぶら下げている衣類をチェックした。サイズは合わないし、直してまで着るチャンスはない。スーツ、ジャケット、ネクタイなどすべて処分した。

 現役を引退してもなかなか断捨離はできなかったが、病気になって、体格、ライフスタイルが一変した。今後、元のようになることはない。こうなるとモノを捨てるのに未練はなくなった。

 これから色々な病気に遭遇しながら歳を重ねることになる。身体は気づきにくい小さな変化を確実に起こす。更に昨今の生活環境の変化はすさまじい。これらの変化に適応できなければ、普通の生活も難しくなるような気がする。

 変化に適応するということは、大袈裟に言えば、過去へのこだわりを捨てて新たに挑戦することである。ヤルやらないは頭の問題なので、老朽化した思考回路も更新せねば。ひょっとして、この断捨離を利用できないだろうか。

 病気で痩せてサイズが合わなくなったのを契機に、否応なく断捨離ができる。部屋には衣服だけではない、書籍、資料類などあふれている。断捨離の癖をつけて思考回路を改革しよう。禅の教えが頭をもたげる。いざ、「即今只今」「無一物」の境地をめざして。

 こんなふうに考えれば、予期せぬ病のプレゼントに感謝かな。

 時間を持て余して、断捨離の深掘りでした。病に正面から向き合えば、悪いことばかりではない。自然体、マイペースで行きましょう。