シュロの活用2020年12月15日 12:43

2020年5月、シュロ3本プロに切ってもらう

 実は5本あったが、10年ぐらい前の台風で1本が屋根にもたれかかった。軒に割れが入ったがつながっていた。何とか瓦を差し替えて、軒は単管でジャッキアップして仮復旧した(写真中央)。雨漏りしないのでそのままにしてある。屋根に近い他の1本は自力で倒した。竹の仲間のシュロは真っ直ぐなので、倒す向きさえ気をつければ、切断は容易である。

 18年の台風21号の時は心配した。たまたま暴風の向きが南だったのでここは助かったが、向きが悪い高木は枝が折れ、周辺の道路を閉鎖し近所に迷惑をかけた。異常気象も普通になってきた感もあるし、もうぼちぼち自力で始末する自信がない。近隣に迷惑がかかりそうな高木を低くしてきている。入り口の楠木に続いて、シュロ3本セットでプロに頼んだ。



シュロの活用

 伐採したシュロはしばらく塀に立てかけてあったが、やはり放っておけば芯は腐る。もったいないので処理して保管することにした。腐りにくいので、屋外で色々使える。特に皮で作ったシュロ縄は今でも園芸や造園には欠かせない。木と言うか幹のほうは腐りにくいとはいえ内部の木部は数年で腐る。だが他の樹木と比較すれば虫もつかず腐りにくい。


保管を兼ねて柴台に

 丁度焚き火場の側に、柴を積むところが要ったので簡易な台を作った。作ったと言うより、井桁状に積んだ。


ポリフェノール

 シュロが腐りにくいのはなぜか。ポリフェノールではないかと思う。と言うのは15年ぐらい前にウッドデッキを作った。色々調べて材料は腐りにくいウリンを選んだ。ポリフェノールいっぱいの木材である。当時はワインレッドであったが、今は褪色している。だが虫食いや腐食は全くない。シュロの色が似ているし、植物は身や実を守るために皮の部分にポリフェノールを多く含んでいるらしい。ブドウ、ナスビの皮、種はたいがい茶色である。  

 シュロも切ってから数年置いたものは、色が黒い。すぐには枯れずに、どんどん皮にポリフェノールを溜め込むのかな。切って7ヶ月のものはまだ黄色い部分が残っている。皮を剥いでしまったが、褐色に変わるかどうか観察してみる。



 さて台である。地面から少し浮かせるため瓦礫を集めて並べた。適当に水平を取って積んだ。邪魔になればいつでも動かせるようにあえて固定はしない。


 完成!この程度の柴であれば一度の焚き火にも足りないな。まあいいか、枯れ木も小山の賑わい。材の保管も兼ねて、しばらく置いておこう。

コメント

_ (未記入) ― 2020年12月21日 19:52

棕櫚の皮というのだろうか幹の周りにある毛 これが重宝である。今でも和歌山県海南市にある伝統技術で箒やタワシなどを生産する業者がいると聞いている。なかなか面白い製品もあるようだ。
棕櫚は椰子の木と仲間ではないのでしょうか。昔の船やヨットの甲板に椰子の木を
材として使っていたと聞いた。棕櫚の幹も使いようがあるのではと。

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