果樹のコガネムシ対策2021年05月07日 10:18

 果樹のコガネムシ対策


 10年前にオリーブの苗木を3本買って畑の隅に植えた。その内2本は順調に大きくなった。ある時1本の葉に勢いがないのに気づいた。チェックすると根元が虫にやられている。針金で樹皮の下の幼虫を見つけて取り除いたが、ほぼ全周食い荒らされていた。仕方なく比較的元気そうな枝を切って挿木にした。何本も挿したが、結局1本が根付いた。その苗木を2年ほど前に元の場所に植えた。虫は多分、カミキリムシだと思われる。

 次にもう一本2mぐらいまで大きくなった木があった。これも葉に勢いがなくなり、新芽が出なくなった。この木の場合根元に虫の痕跡はなかった。どうも水を吸い上げていないようだ。このことに気付いた時はもう遅く、挿木は全て着かなかった。結局枯れてしまった。あとで色々調べたらコガネムシの幼虫ではないかと思われた。成虫が木の根元に卵を産んで、かえった幼虫が根を食べるそうだ。

 オリーブは一本では実がならないので、2本いる。コーナンで枯れたのと同じ種類の苗木が1本だけ出ていた。ミッションという品種だ。しょぼい苗だったが、1,500円ぐらいだったので買った。

 春にはぼちぼち虫が動き出す。何か対策はと調べていたら、鉢植えの虫対策として、根元を不織布で覆う方法があった。成虫が産卵できないようにする方法だ。それではと、根元に防草シートを敷くことにした。早速シートを仕入れた。




 1m四方の防草シート。ここまで整地するのに、ほぼ1日かかった。なにしろ、笹とヤブ倒しの根がオリーブの根に絡まっていて、オリーブを痛めないように抜根するのが大変だった。外堀から攻めて、木の中心部はあまり掘り返せなかった。




 こちらは昨年秋に植え付けたミッション。植え付け前に笹根などはとっていたので比較的楽に敷けた。


 草も抑えられるのでちょうど良い。成虫は5月から10月ぐらい活動するらしい。今年はよく観察しながら、効果を見ることにする。