ムカデ登場2022年07月06日 17:44

 ムカデ登場


 夜中にムカデが出てきた。小さい時から時々畳の上をうろついているのは経験している。出てくるのは珍しいことではない。

 寺の周囲は草や樹木で囲われているので、大概の昆虫は棲息している。ムカデはゴキブリなどを捕まえるので、人にとっては益虫に入ると思う。

 4、5年前、寝ている時に足の指を噛まれた。毒は熱で分解するので、火傷寸前の熱い湯をかけて少しましになった覚えがある。動くモノに噛み付く習性があるらしい。

 今回は、一月ほどの間に2回登場した。1回目のご対面は、夜中トイレのために起きた時にベッドサイドの床で発見した。ムカデ用スプレーでやっつけた。10センチぐらいの真っ黒いやつだ。

 2回目は危なかった。この時も夜中で、上腕の当たりがモドモドするので起きて腕を払ったらなくなった。どこにもそれらしき虫はいないので、気のせいかと思った。暑かったので首にタオルを巻いて再び寝転んだ。耳元でゴソゴソ音がする。むくっと起き上がって首のタオルで頭を払った。ポタッとムカデが床に落ちた。咄嗟に足で踏んづけた。もちろんスリッパは履いている。初回と同じぐらいの黒いムカデであった。

 これほど出くわすのであれば、ゆっくり寝ていられない。動くモノに噛みつくとなると、人の身体では手足の指である。厚めの靴下と手袋をして寝れば良いことになるが、クーラーのない寺で熱中症の方が心配である。とりあえずはベッド周りを掃除して、ムカデスプレーをまき、毒餌のカップを置いた。

 侵入路は窓だと思われる。窓際に置いてあるものを片付けることにした。取り敢えずは、デッキへの出入りに使っている掃き出し窓が怪しい。園芸用の道具やこまごましたモノを段ボール箱にいれて、床に置いている。これを床から離そう。

 棚を置くのが手っ取り早い。木の端材は色々あるのでDIYでやろう。床に接地させないのであれば吊り棚がよいか。天井からワイヤーで吊ればよい。構想は膨らむ一方で、これはこれで楽しい。

 ワイヤーやロープなどの材料を探しに、近くのコーナンに行った。2階の入口に、傷モノ現品限りのシンプルなハンガーラックなるものが置いてあった。うーん、これは使えるのではないか。新品より二千円ぐらい安い、3,300円であった。買うことにした。返品できませんよと何度も念をおされた。ドライバーを借りて分解した。適当に持てるようにヒモでくくった。スチール製で結構重たい。散歩がてらに歩いてきたので、その日は追加の筋トレとなった。

 寺に運んで組み立てた。このままでは使いにくいので、園芸用のツールスタンドのように、加工しなければならない。なあに細い木で枠を作って、取り付ければ棚になる。本来のハンガーを吊るす位置(高さ160cmぐらい)にぶら下げると、窓からの見通しが悪くなる。机の高さぐらいにおさえたい。


 これで床に置いてある道具類は整理がついた。写真には写っていないが、虫の隠れ家になりそうなガラクタの山はまだある。ゴミ屋敷になるのは広さは関係ない。ため込んだ宝物?ガラクタは移動させてもなくならない。ひたすら捨てるしかないのだ。

 虫は晩春から初夏にかけて繁殖のために必死である。この時期がすめば虫の勢いはやや弱まり、人も虫に慣れてしまう。冬には出てこない。人は断捨離も忘れて年をこす。この繰り返しである。思い立った時にやるしかない。

 ゴミ屋敷では、人を動かすムカデはやっぱり益虫ですよ・・・ガラクタの処分には時間がかかる。しばらくゴキブリの退治をまかせて、共生するしかないか。冷感靴下と手袋があればなあ・・・



道沿いの樹木2022年05月30日 15:47

 道沿いの樹木


 道沿いに樹木が繁茂している。生垣として植えたものでもなく、はみ出した木を剪定して、何となく雑木が道沿いに並んだ格好だ。境内の一角で、墓場となっている。元々は土塀で囲われていた。今は、土塀は崩れて基の部分だけが残っている。

 道は市道で、秋の祭りには地車が通る。コロナで中止になっていたが、今年はやるらしい。道にはみ出た枝を切らないと、邪魔になる。いつも青年団が適当に切ってくれたのだが、今年はどうなるか分からないし、突然言われても困るので、高枝を払うことにした。


 2年ほど放っておいたので、そこそこの量がある。4人で、半日仕事であった。雨が心配だったが、ちょうど曇りで、さほど暑くもなくかえって良かった。


 地べたにある家の管理は手間がかかる。最も気を使うのは隣家に接する竹藪である。その次が道沿いである。道沿いには水路があるので、見えるようにしておかないと、落ちて怪我でもされたら大変である。


 高枝は宅配便のトラックの背をこする。市に通報されたらこれまた煩わしいのだ。気がついたところからさっさと始末するに限る。


 高枝は、マキタの高枝用チェーンソーが役に立った。出番があってホッとしたが、この重さではこちらの体力が限界に近い。筋肉は嘘つかないようなので、ジムで鍛えるとしても来年は持てるか不安がよぎる。車の高齢者講習を受けても無理である。この手のもの、力のいるものは若いうちに投資しておくべか?

 歳取れば、使えなくなる園芸機械があるなんて考えもしなかった。そういえばチラシには業務用らしき言葉があるではないか。道路管理、緑地管理、ゴルフ場管理等、もう細かいことには気が付かぬ年になったのか、色々出てくるなぁ・・・



自然分解する宝物2022年05月12日 14:08

 自然分解する宝物


 この1月末に伐採した樹木の枝を野積みしてある。



 草が覆う前に枝山を処分しなければと気になっていた。二十四節気の啓蟄のころから虫が動き出すという。そろそろ草刈りかと思いきやあっという間に草ぼうぼうである。枝山の周りにはカラスノエンドウがツルを伸ばしている。まだ埋没するまでは行っていない。

 

 草で覆われそうな枝山


 梅雨までには何とかしないと自然分解の速度があがる。土に接触している下の方から腐っていく。小枝であれば、腐って大地に帰っても良いようであるが、この山には宝物が混じっているのである。釜戸や薪ストーブにちょうど良い太さの枝が埋もれている。太い丸太よりもよほど使いやすい。また、生物として、これがこのまま朽ちるのは、何十年も生きた大樹の終末として相応しくない。見送る者として小枝も何かに貢献できるようにしないと悔いが残る。

 木など有機物は最後には炭酸ガスになって消える。自然に消える前に、少しだけ熱源として働いてくれたら、僅かだが化石燃料を消費せずに済むのだ。

 自然界での有機物の腐食分解は微生物が主役である。酸素の有る無しで微生物の種類と分解速度が違う。酸素を好む微生物の方が分解能力が強い。もちろん水分も必要である。枝山の底は好気性微生物の生息に好都合なのだ。

 腐食を防ぐためには、微生物の増殖を弱めれば良い。生息環境をコントロールすることだ。水分か酸素のどちらかを断てばよいのだが、できることは水分を断つことだけである。何のことはない、棚を作って地面から離せばよいのだ。雨に濡れてもすぐ乾くように棚にならべる。少し理屈が過ぎたが、取り敢えず草畑の端に竹で棚を作った。


 棚は枝山に近い田の端に作ることにした。右側の電気柵に沿って10メーターちょっと整地した。


 棚台として竹の井桁積み


 竹棚の完成、単に竹を乗せただけの簡易なものである。写真の右側から、西風が吹く。時々強く過積転倒注意である。


 置場を準備して宝物の掘り出しにかかる。枝山からちょうど良い太さと長さの枝を取り出す。この枝山はプロがチェーンソーで細かくしてくれたので、端から黙々と仕分けすればよい。

 作業初日の仕分後、そこそこの太さの枝は竹棚の方へ投げて、小枝は手前に積んでいく。

 足長蜂が二匹、しきりに飛んでくる。巣作りのために探索しているようだ。時たま大きいスズメバチも一匹で飛んでくる。目的は同じだと思う。その大きさにびっくりするが、この時期飛んでいるのは女王蜂で攻撃的ではない。1ヶ月もすれば、新たな小枝の山に蜂の巣ができていると思う。いじるときは注意しないと今度は刺される。


 2日後、半分ぐらい処理が済んだ。手前右は枝山から投げた太い枝。気温25度ぐらいで、本年初めてファン付きの空調服を着ての作業となった。


 3日後、奥の右にほんの少し残った。


 4日後、午前中に仕分け作業は終了。

 枝山から仕分けた宝物


 足掛け4日かかった。ここまでやっておけば、棚に並べるのはぼちぼちで良い。やれやれ・・・この日のビールは特別であった。










ラ コリーナに行ってきた2021年11月15日 20:30

 ラ コリーナ近江八幡の草屋根


 小さい頃、小学5、6年頃かと思うが、藪の中に小屋を作るつもりでスケッチを描いて父親と真剣に相談した思い出がある。その頃から小屋なんぞは自分でできるものと思っていた。建築への興味は今でも持っている。

 若い頃、書籍をあさっているうちに、「タンポポ・ハウスのできるまで」という本を見つけた。著者は建築家の藤森照信でタンポポ・ハウスは自宅だ。屋根に植物を生やす方法にも興味があったので、興味津々で読んだ。彼の設計を調べていくうちに幾つかのキーワードが浮かんできた。それは、時は縄文、自然との調和、和の伝統と改革、プロアマ合流の手作り、材料系では、石は鉄平石、金属は銅、土壁、木は栗、焼杉板などである。建築史の研究者なので当然かもしれないが、昔から日本で利用してきた物が好きなようである。彼は路上観察学会にも入っていて赤瀬川原平の家も設計している。いわゆる「ニラ・ハウス」である。この会のメンバーは独特の価値観があってうまく言えないが、写真集なんかは結構面白い。

 藤森氏の設計で「たねやのラ コリーナ近江八幡」があるのを知っていた。一度見てみたいと思っていたが、コロナで動けなかった。今月緊急事態が解除になったので行ってきた。


 屋根は草で覆われていて、天辺には松の丁髷がある。やはりメンテがいるようで、若いのが安全帯を着けて屋根の草を修復していた。

 昔、単管で小屋を作る時、屋根に草を生やそうと考えた。ちゃんと強度計算をして防水措置もした。一応形はできたが、水やりなどの管理が大変そうなので諦めた。今は見かけポリカ波板屋根で、よく見れば過剰設計の小屋になっている。

 ここの草屋根の実物を見て、やはりメンテが大変な様子がよくわかったが、草屋根への憧れは消えていない。

 ♪ ロマンは続くよ・・♪ いつまでも・・・♪




チープシチズンのバンド交換2021年10月26日 16:39

 チープシチズンのバンド交換


 3年前(2019年)に作業用に腕時計を買った。条件は、アナログ式、電波ソーラーかソーラー、値段1万円以下ぐらいで探した。カシオかシチズンで迷った。時刻の視認性の点でシチズンが良かった。昔シチズンの時計を10年近く使っていた。安いソーラーであったが時間は正確であった。1万円ちょっとでチタンバンド、気に入って酷使していた。充電が効かなくなって、シチズンに持っていった。修理は1万円ちょい、新しいのが買える。ということもあってメカは信頼していたのでシチズンに決めた。

 シチズンQ&Qのスポーツタイプで、アマゾンで¥6910円で買った。購入者の評価でバンドが硬いとの書き込みが多かった。確かに手首にはめてみると、やはり硬くて感覚が良くない。作業用でまあいいかで使っていたが、今年になってループの遊環がなくなっているのに気づいた。バンドをよく見るとヒビが入っている。


 材質はウレタンなので加水分解する。仕方ないと諦めた。さてどうするか。例によってネットで調べた。ベルトの交換パーツは買えるか、交換は幾らぐらいか、他社のバンドが合わないかなど。結論として他社のバンド、バンビのウレタンバンドがハマることがわかった。バンビのバンド(BG200AP)は付け替え用に作られている。大体2000円ぐらいで買えそうだ。時計をそのまま使うなら、一番安くつく。


 ヨドバシで¥1910円で買った。ネットの情報では、バンドを留めるピンが太いので時計本体の穴を少し大きくしなければならないようだ。ピンの太さは2mm であった。何のことはないドリルでさすったらすんなり入った。




 写真右に写っているのは、バンド交換前に買ってしまったソーラーのチープシチズン¥3180円。作業中での視認性にやや劣る。昔のチタンバンドに付け替えてしばらく使った。もうこれは要らなくなった。

 どうしますかねえ、大体時計をはめて出かけるところがない。うーん、でも使わないとねえ。年相応のモノを身につけないとみっともないと思う反面、お金ではないセンスを磨きたい。なんでも着こなす、使いこなす、ファッションリーダーに挑戦や。何でも着てるうち、身につけているうちに慣れてくる。少なくとも本人だけは・・・それって普通のケチなオッサンではないですか・・・?