水道、再び公営化! ― 2022年02月02日 14:58
水道、再び公営化!
昨年末に、知人から新書が手渡された。この本知ってますか?「水道、再び公営化!」集英社新書 岸本聡子著とある。ふうーん。中身をチラッと読んで、即貸してもらった。
最近の日本での民営化の発端は郵政民営化論からか?米政府の規制緩和要求に屈した。特に保険業界の強い要求で民営化され、後に日本郵政グループとアフラックは提携している。
何のことはない、米国の要求は戦後ずっと続いていて、具体的に覚えているのは、1989年のパパブッシュに端を発する米構造協議である。形を変えながらも要求は現在まで30年強続いている。水道関連では1996年に給水装置で騒がしかったのを思い出す。このときは厚労省も頑張って、国内メーカーに実害はなかったのでないかと思う。
さて、今度は水道の民営化である。1990年頃から世界では民営化が進み、わずか10年後の2000年代に入って再公営化が進みつつある様だ。国内でも水道民営化の問題点について議論が出だしたものの、2018年にコンセッション方式が盛り込まれた水道法改正法案が可決成立した。どの国の圧力か知らないが、水メジャーのベオリアと麻生氏の名をよく耳にした。政界も新自由主義の経済学者が活躍していて、キャッシュフローの大きい水道をターゲットにしていた。国民不在の政策が何とか会議で進められ、水道法改正にまで至った。
民営化について、2013年12月に主にインターネット上の情報をあつめて整理したことがある。調べ始めたきっかけは、横浜水道OBのTさんから、忘年会に参加するのに手ぶらではダメや、日頃ブツブツ言っていることを、まとめて来いと言われて、調べ出した。やっているうちに、不思議なもので、断片情報が繋がってくるのである。その一部をここにあげるが、ここに出てくる人たちが、何をやったかは皆さんご承知の通りである。
今、水道の民営化論議はどうなっているのか知らないが、本来事業のあり方の議論が市民の間でなされる事が大事だと思う。大昔、八戸水道の田辺さんが水道は行政サービスの一つだと言っていたことを思い出す。
つぶやき!
久々のブログはえらい固い話やなあ、もうちょっとほのぼのする話はないんかい・・・?
膝関節痛の原因 ― 2022年02月03日 13:34
膝の痛みがようやく治った。何とか正座もできるようになった。膝を痛めたのは5年ほど前だ。ジョギングまがいの早歩きがきっかけとなった。ジムに通って4年が過ぎたが、膝痛解消の効果はジムの大風呂で身体を温めてストレッチしたことが大きいと思う。
そもそもの原因を探ってみた。若い頃から血圧が高めで、本態性高血圧と診断されていた。それに愛飲家でもある。この二つが揃うと尿酸値が高くなり、痛風になりやすい。問題は尿酸である。思い起こせば、右足の親指の付け根がやや赤くなっていた。痛みはないが、親指が曲がり難い。そんな状態で早歩きをして、左膝を痛めた。結局右足をかばって左に過度な負荷がかかったのではないかと思う。
ジムで風呂のたびに右足親指の関節をもむようにマッサージした。溜まった尿酸の結晶を砕く作戦である。もみほぐすことで時々指の関節が痛むこともあったが、だんだん曲がりよくなった。
歩く時も足の指を意識すると膝が気にならなくなってきた。身体は全て繋がっていて、絶妙なバランスの下にうまく動くことができる。
片足で立って、パンツなり靴下を履いたり脱いだりするときに、丹田に気を入れないとうまくできない。丹田に気を入れると同時に、足の親指に力を入れるとより安定する。決して足で踏んで脱ぐことなかれ。
歩く時も、電車内で立つ時も丹田と親指でふらつく事がなくなった。階段の登り下りも、踵を上げて足親指を意識すると意外と楽になる。若いうちにこの仕組みが分かっていればと、悔やまれる。
今のところ、関節痛予防対策として次のことに気をつけている。
⑴ 尿酸値の管理 (フェブリック20mg/日)
⑵ 風呂で足指のマッサージ(額に汗がでるまでつかる、41°C,約10分。時計と温度計を買った)
⑶ 歩行、電車内は足親指と丹田を意識する。
以上が習慣になれば良いかな。
あとがき
肝心なこと忘れていませんか。一番は般若湯との付き合い方ではないか。今は、昔ほど深い付き合いはしていないが、そのうちコロナが収まったら、どうなる事やら。ワクチンの3回目が終わったら、ぼちぼちアルコール分解酵素を増やす訓練を始めるか。
みんな中国製 ― 2022年02月08日 13:42
みんな中国製
家のレトロなサンヨーのトースターが弱ってきた。一つ買い換えるかと思い、以前、話題になっていたバルミューダをネットで買った。2.2万円でトースターにしては高い。Made in china であった。
ものは悪くはない。設計者はパンのトーストに力を注いだ。結果、操作が煩わしい。せっかくなので、メーカーおすすめの設定で使っているが、家人はそんなことはしない、ただ焼くだけで使っている。今のところ機嫌よく動いている。
一方、時期を同じくして自坊のトースターのタイマーが壊れた。三菱電機製で20年強使った。うーん、パワーはあるので使えるが、タイマーが効かない。一人暮らしの高齢者には危険極まりない。火事になりかねない。と言うことで、パナソニックのものを買った。外観は、上のものとよく似ているが値段は1/3で、7千円ちょっと。中国製である。
中国製か。最近ネットで購入したもを調べてみた。中国製がほとんどである。
⑴ セイコーキッチンクロック(¥1,628)⑵ キッチンワイヤーラック(¥4,480)
⑶ ストーブファン(¥2,799)
ファンは良く回るが、広い部屋で何の効果も感じられない、電池要らずのおもちゃとして完璧。手前は付属品でサーモスタットの温度計。仏道に専念するのにおもちゃは要らんやろ。いや、効果を期待して買いました。
⑷ ミズノスイムスパッツ(¥3,230)⑸ アリーナ スイムキャップ(韓国製¥1,470)、
⑹ タイムモア 手動コーヒーミル(¥7,200)
これまで、2,3千円のセラミックの臼タイプを使っていた。豆を潰す感じで挽ける。一方、これは鋭い刃物で切る感じで挽ける。細粉が少ない。なかなか優れものだ。
これらのものはストーブファンを除いて、ブランドものなので品質は悪くないようだ。いずれもよく働いている。2年ほど前に買った中国製のソーラーセンサーライトには酷い目にあったが、リチウム電池を入れ替えて今も動いている。
今のところ、ホームセンターに並んでいるもので、Made in japan は滅多に見ない。家電の殆どが外国生産になって久しいが、たかが家電で済まなくなってきているように思う。DX,IOTにからんでモノの進化は止まない。北京オリンピックの給食ロボットを笑ってはいられない。中国のモノ作りの力は日に日に強くなっているようだ。
実質現場を持って汗をかいているものが、勝者になるのは歴史が物語っている。かつての日本が然りである。同時に平家物語も然り。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす・・・」世の道理である。
といって収まっている場合かな。だからどうするの? 国もやっぱり筋トレやろ。コロナのせいか、基礎体力に力強さが見られない。杞憂に終わればよいが、ホームセンターで買い物をするたびに気になる。
我ら高齢者は「吾唯知足」で、閑かに今を生き切るのみか。この言葉も中国製や。いや、国産で「和をもって尊し貴しとなす」がある。まあ、年の功か、迷った時には必ず治まる言葉が浮かんでくる。ひたすらお経もいいけどね。それも中国製ですよ。だからつまらん事に拘らんと、地球とか宇宙とか真理に気を馳るんや。
ふーん、どこの誰が作ろうがええもんはええんや。だから世界中に広まる。動物は生まれた時から模倣の繰り返しで大きくなる。モノづくりも模倣から始まる。そのうち本物をしのぐようになる。成長のための肥やしの一つが技術ではないか。想いは尽きないのでそろそろ止めよう。
昔、技術屋として生意気だった頃、札幌水道OBの岡本さんから「科学の終焉」ジョン・ホーガン著を読んだかと問われたことがある。翻訳もので読みにくい。斜め読みしただけで棚で眠っている。あれから25年たった。今、読み返すと発見があるかもしれない。490ページは老眼にこたえるが、挑戦してみるか。
大木5本の伐採 ― 2022年02月14日 13:43
大木5本の伐採
自坊の西斜面に生えている大木を切ってもらった。樹種ははっきりしないが、椋の雑種ではないかと思う。小さい頃には既に大きな木になっていた。樹齢は70年以上にはなる。高さ20メートルぐらいで、幹の周囲は3.5メートルぐらいある。道のそばに生えていて、枝の下に電線が通っている。
いつもの植木屋さんに頼んだ。実質5日、内ラフタークレーン(TADANO ブーム22.3m)2日の作業であった。
西斜面の下は田んぼと畑であったが、今や3軒の家が建っている。この2月に真ん中の畑に家が立つことが分かった。
細い私道(昔畦道)に自坊の高木がはみ出ている。2018年の台風21号の時、枝が折れて道を塞いだ。その時は村が始末してくれた。
地主は強い要望ではないが、切って欲しい様子である。家が立ってしまうとクレーンを据えるところがなくなる。近所付き合いもあるし、気にはなっていた。他に選択肢はない。高木を始末することにした。
正面は3本の高木、右の木が最も太い。写っていないが巨木の右側奥にあと2本の高木がある。
朝、8時半作業開始、上の畑は全面霜
上の方の枝から切ってゆく。枝はクレーンで吊って上の畑に置く。
電線に干渉しなくなるまで枝を払って、あとは根元で切って斜面に倒す。
上の畑では払った枝を小さくきざむ。3台のチェーンソーがうなる。STIHL製である。安い国産のものもあるが、パワーが違うそうだ。
畑の方に傾いている木は、大まかに枝を払ってからロープで引っ張って斜面に倒した。
上の方の枝を下から眺めていると細く見えるが、目の前に下されるとかなりの太さである。幹は長さ60センチぐらいに切ってもらった。それぐらいにしないと重くて運べない。
丸太はネコと呼んでいる運搬器を貸してもらって運んだ。どんどん運ばないと切り枝で山になる。かなりの作業だが、筋トレと思えば気は入る。
上の方にカラスが巣を作っていたようで、太い針金の塊が落ちてきた。よく見ると、園芸用のビニールシートの留め具を集めたようだ。
丸太の置き場は畑の南東隅にした。地べたに直接置くとすぐ腐るので、竹をレール状に敷いてその上に積んだ。地震が起こったら崩れそうだ。干し上がるのに2,3年はかかる。腐らすのはもったいないので、雨対策がいるかなあ。
枯れ木も山の賑わいか。ここで賑わいは要らんけどなあ。これも早いうちに整理しなければすぐ腐る。
太いので根元で切れなかった巨樹の株は、高さ4メートルぐらいある。毎年芽吹いてくるので、適当に剪定しないといけない。今のところ自分でできるが、何れできなくなる。斜面にはえているので、下手に枯らすわけにもいかない。改めて樹木の管理の大変さに気づいた。
里山風ガーデンに興味があるが、周りに迷惑のかからない広さもないし、年齢と管理費を考えると夢に終わりそうだ。
夢でよい、ただただ、心身ともに自然のなかで遊べる即今が有難い。カラスやアライグマ、イタチも必死に生きている。彼らは休まない。こちらは一息つかんと続かんぞ。
高木3本伐採後。斜面は真竹の竹藪になっていて、下の方は藪椿。
さて、作業後の畑には、太い幹がゴロゴロしている。時間切れで刻めなかった。重くて容易には動かせない。これらも放っておけばカブトムシの住処になるし・・・
チェーンソーアートに挑戦するかな。横たわっているので涅槃像を彫るか。
やれやれ・・・しばし、ぼうぜん・・・
「日本が売られる」を読んで ― 2022年02月26日 15:18
「日本が売られる」を読んで
未記入さんからの情報で「日本が売られる」を読みました。ご指摘の通り、エライことです。
・以下読後感:
新自由主義者に仕掛けられた罠は静かに浸透している。この本の主張は、新自由主義的政策を批判する立場だ。政策には2面性があるのは分かっていても、なぜか著者の見方に賛同してしまう。一旦、はまったら簡単には抜け出せない怖い話である。なぜなら、彼らが狙っているのは、これまで大切にしてきた日本の国土、自然、環境などに関わる公共性の強い事業なのだ。だから、簡単には元に戻せない、解消には多大な時間とカネが要ると言う。気にし出したら腹が立つので、この本は寝る前に読まないほうが良い。
ターゲットになった規制は曰く付きの緩和になる。それらをピックアップして裏を暴いている。外国の政府・企業が日本企業と連携して日本政府へ圧力をかけ規制緩和を迫る構図である。緩和されれば、これらの企業が利益を刈り取る。消費者の払った公共インフラなどの料金は外国に流れるのだ。一般市民には真の支配者はわかりにくい構造になっている。真偽は判らないが、ネットに情報が溢れている。
以下にキーワードを示す。
・第1章
水道民営化、緩い原発事故汚染土処理にベオリア進出、種子法の廃止、種苗法改正(自家増殖禁止)、農薬の残留基準アップ、除草剤(ラウンドアップ)、遺伝子組み換え表示、乳製品の自由化、農地法改正(中国企業の躍進)、森林経営管理法改正、漁業権解放・水産特区、公設卸売市場の民営化。
・第2章
働き方改革・高プロ制度、改正国家戦略特区法(外国人労働者の活用推進、派遣大手パソナの会長は竹中平蔵)、労基署の民営化、カジノ法成立、学校の公設民営化、混合介護、行政サービスにLINE採用。
・その他よく出てくる名前
フリードマン、竹中平蔵、小泉、安倍、麻生、橋下、村井 etc.
この本は2018年9月に出版された。その時の政策に関する裏話(外圧)が、一つのシナリオとしてまとめられている。この前紹介した「水道、再び公営化」は2020年の出版であるが、水道を例に公共のあるべき姿を追及しているのは同じである。4年後の今、コロナ、ウクライナ、原油、天然ガス、米国インフレ 等の世界的非常事態で、何でも規制緩和を推進した人たちは、尚も同じ主張を繰り返すのだろうか。反省の言は無いのかなあ。そう言えば、昔 「反省だけならサルでもできる」というのが流行った。せめて軌道修正の方策を提言してもらいたいものだ。
一番の問題は、決まったことだと言って無理やり行政に委ね、尻拭いまでやらせる。執行の結果として、市民、消費者、もっと言えば弱者の選択肢を実質奪ってしまうことになる。
このままでは、高血圧の高齢者は圧高騰で外国製の高価な降圧剤が必要になる。これも外国巨大企業の仕掛けか。疑い出したらキリがない。
うーん・・・外交は丸腰では勝負にならん。我が国の切り札は、カネではない。生業の基礎となっているもの。やっぱり技術だと思う。「技術立国」が経済政策の陰に潜んで久しい。
どーも、肩に力が入りすぎるなあ・・・
なあーに、騒ぐことはない、無関心ではなく、問題意識を新たに、今を生きるのだ・・・👏👏👏
♪♪一日二杯の酒を飲み・・♪・目立たぬように はしゃがぬように・・♪・時代遅れの技術屋になりたい・・♪不器用だけれど しらけずに♪・・ああーあー♪・・・
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