薪置場の屋根はアート? ― 2022年11月23日 08:36
薪置場の屋根はアート?
電気・ガスが値上げになった。自坊では竹や木の枝が結構出てくる。今年は、これらを出来るだけ利用することを考えた。太さにもよるが枝は1年ぐらいは乾燥させないと使えない。あちこちに簡単な台を作って積んであるのだが、雨がかかるので半分ぐらい腐ってしまう。これではもったいない。ということで、屋根付きの置き場を増設することにした。
何で作るか。単管を組めば簡単だが、建築資材も値上がっている。柱なら昔小屋に凝っていた頃に溜め込んだ伐採木がある。手間はかかるが、卑山で採れた木を活かしてアート作品?をめざすか。
場所は、書院の西壁側が空いている。錆びたリヤカーが鎮座している。モニュメントか何かにするつもりで置いてある。
子供の頃は米を作っていたので、このリヤカーで村の精米店に運んだ。機械で米をついてもらうのである。思い出があるのでなかなか始末できない。とりあえずは下屋に運んだ。
切妻屋根の妻側で犬走はあるが庇はない。簡単な屋根付きの棚にしよう。簡単に分解できてかつ、西風に耐えることが条件だ。
とりあえず使えそうな材料を引っ張り出した。多少虫に喰われているがそれもアートだ。柱4本に軒桁?と桟木?を載せて、あとは筋交を入れて補強すれば良い。高さや広さを決めるため幕板用の板で仮組みをした。
書院の窓から見て、屋根が目障りにならない様に傾斜と高さを調整した。波板は傾斜は少しで良いので助かる。
寸法が決まれば、あとは簡単である。適当な柱を選んで仮支えしながら、立てれば良い。屋根材は透明のポリカ波板にした。早速コーナンへ、9尺3枚で¥6,831-、軽トラを借りて運んだ。
書院の雨樋のメンテや、近くの梅の大木の剪定に梯子をかけることがある。屋根が邪魔になりそうだ。とりあえず、屋根近くの梅の枝は切っておこう。
枝切断後
問題は手前かどの雨樋のメンテである。2階建ぐらいの高さがあって、枯れ葉が時々つまる。梯子をかけるのに安全を見た場合、どうしてもポリカの屋根が邪魔になる。
屋根は簡単に取り外せる様にしたい。
桟木の固定
台風時の強風は想定しない、諦める。波板の固定は壁際の1枚は釘で止め、他の2枚は長尺の竹を載せて針金で止めることにした。
針金3ヶ所を解けば波板2枚は外せる。また、躯体もネジ釘だけを使っているので、ドライバーだけで分解できる。
室内の窓から、屋根の状況を確認した。
おおむね見通しが効くのでこれで良しとしよう。
別の角度から。iPadで撮る。
これで幅一軒半の薪置き場の屋根、完成。
構想してひと月ちょっとかかった。作業日数は4、5日ぐらいで、すんなり行ったほうではないか。あとは棚を作るだけ。うーん早くも12月、ぼちぼち薪がいるぞ。
[ アージの自問自答 ]
芸術性はどうや、上出来や。いや、間に合わせで作った感まるだしや。単管組みよりはましか。コストも最小や。
ところで芸術とは、大辞林によると「特殊な素材・手段・形式により、技巧を駆使して美を創造・表現しようとする人間活動・・その作品・・建築・彫刻・・空間芸術、・・音楽・文学・・時間芸術、・・演劇・映画・・総合芸術に分けられる。」とある。ついでに民芸とは「・・・日常生活に使う実用的な工芸品・・・食器・家具など・・」
近代芸術・現代芸術、プログレッシブアートもあるぞ。
この屋根、いや雨避けの発想はSDG’s である。貴重なエネルギー原を無駄にしたくないとの想いがある。くわえて美がでればアートではないか。オーセンティックプログレでどうや。もう一捻りいるぞ。
リヤカー持ってくるかな。寝ぼけた錆色ではあかん、目の覚めるまっ赤がええ。時間軸がほしいんや。
好きな様にしなはれ、付きおうてられん・・・
PS. 最初の3枚と最後の写真はiPad、あとは最近購入したリコーWG-80で撮った。設定はオート。今のところそれしか使えない。作業中は活躍しました。
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